2025年上半期の芸能界・テレビ界を揺るがした元タレントの中居正広氏(52)の女性トラブル。8月7日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、当日の詳細が記された“通知書”を入手したとして、その内容を掲載。この報道に対して中居氏側、被害女性側がそれぞれ声明を出し、事態はさらなる泥沼の様相を呈しつつある——。
中居氏と元フジテレビアナウンサーのX子さん(文春の記載に準ずる)の間でトラブルが起きたのは23年6月2日のこと。このトラブルについて、フジテレビなどが設置した第三者委員会は3月31日に公表した調査報告書の中で《業務の延長線上における性暴力だった》と認定した。
そして今回の文春の記事によると、X子さんは携帯電話のメモ機能を使用して、“その日”に受けた被害を細かく記録していたといい、これをもとに代理人弁護士が損害賠償を求める通知書を作成。中居氏の事務所に内容証明郵便で送っていたという。
「その通知書を文春が7月に入手。中居氏の件は国民的関心事で公共性・公益性が高いこともあり、また、X子さんの意向も確認したうえで“トラブルの全貌”を報じることに踏み切ったようです。
記事には、中居氏がX子さんと2人きりの部屋で、SMAPのライブ映像を流して一緒に見たことなど、当日の具体的な出来事が報じられています。そして、中居氏が、X子さんに対して行なった行為の生々しい描写も……。
通知書は、中居氏の一連の言動を《不同意性交等罪に該当しうる性暴力であり、不法行為》だと指摘しているといいます」(ワイドショー関係者)
文春の報道を受けて8月6日午後、中居氏の代理人弁護士がマスコミ各社に文書を送付。通知書について《出所自体や真偽も不明なもの》としたうえで、《記載されている表現・描写、“不同意性交罪に該当しうる性暴力であり、不法行為”等をはじめとした記載は当職らとの認識とは大きく異なる》と主張。記事の内容を全面的に否定した。
また、《相手方女性に対して守秘義務を遵守させるべき立場にありながら、結果として週刊誌等の第三者媒体による情報開示が継続的に発生しておりますことは、極めて遺憾です》と、X子さん側の代理人を批判した。
これを受けて翌8月7日、X子さんの代理人である菅沼友子弁護士が初めて氏名を公表して中居氏側の姿勢を非難。
ニュースメディア「ENCOUNT」の取材に応じたもので、中居氏側の“反論”について《あたかも被害女性であるAさんや代理人である当職が守秘義務に違反しているかのような表現がありますが、Aさんも当職も守秘義務に反する行為は今回もこれまでも一切しておりません》とし、《そのことは中居氏代理人らにも事前に説明したところです。にも関わらず、中居氏代理人らがこのような記載を含む文書を公表されたことは極めて遺憾です》と批判した。
続けて、《むしろ、本事案について「不同意によるものではなかった」と中居氏代理人らが本文書中で言及したことの方が守秘義務違反に当たるのではないかと考えます》とした。
そのうえで《Aさんが守秘義務違反をしているということは事実ではありません(もし中居氏側が当方の守秘義務違反を主張するのであれば訴訟等の法的手続きにおいて事実の確定を求めるべきです)ので、Aさんに対する事実ではない誹謗中傷・攻撃は絶対にやめてください》と主張した。
また、菅沼弁護士は実名を公表した理由について《当職の名前は必要な情報とは思わなかったので公にしておりませんでしたが、今般、「守秘義務違反」の当事者であるかのように言われており、また、ここは体をはってご本人を守る必要があると思いますので、名前を出していただいて結構です》とした。