■視聴者が感じたキャスティングへの疑問
さらに、今回の『24時間テレビ』では、“出演者”についても意見が飛び交っている。
「マラソンランナーの横山さんや、チャリティーパートナーとして企画に参加していたKing&Princeの高橋海人さん(25/当日は体調不良で欠席。事前VTR企画には登場)と永瀬廉さん(25)を抜きにしても、旧ジャニーズタレントが多数登場したことに疑問を感じる声が相次いでいますね。
単に多くの旧ジャニーズ、STARTO社のタレントがキャスティングされたことだけでなく、『24時間テレビ』が過去に“旧ジャニーズ切り”とも取れる対応をしていたことも、今回、視聴者が“あれ?”となった要因だと考えられます」(前出の制作会社関係者)
『24時間テレビ』は、2003年のTOKIOから常態化していた旧ジャニーズありきのメインパーソナリティー枠の存在など、旧ジャニーズ事務所との近すぎる距離感が指摘されていた番組だった。
しかし、23年に創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が勃発。24年にはメインパーソナリティー枠を廃止したほか、他企画での起用も必要最小限に留めた。
ところが、今回の場合はランナーが横山だったこともあり、SUPER EIGHTほか、Aぇ!group、WEST.の濱田崇裕(36)、桐山照史(35)、小瀧望(29)といった関西勢が多く出演。彼ら以外にも、Travis Japanの川島如恵留(30)と松田元太(26/病欠した高橋の代役)が『ボーダーレスLIVE』の企画に参加するなどした。
加えて、SixTONESも、『24時間テレビ』の放送終了直後に横山がSixTONESのレギュラー番組『Golden SixTONES』の特別生放送に出演する関係もあり、『24時間テレビ』のスタジオに登場した。
STARTO社のタレントが多数起用され、ラストにかけては彼らが歌う姿が全面に出ていた今年の『24時間テレビ』に対しては、
《24時間テレビ始まってからずっとテレビつけてたけど、ほんまにずっとジャニーズいて草だった。後半もはや年末か?だった》
《今年はほまに24時間テレビがジャニーズ色に染まってたし、募金額もすごすぎたから来年からはまた何事もなかったかのように手のひら返しで当たり前にテレビ局側はジャニーズを使ってくるんだろうな》
《結局、日テレの24時間テレビは、ジャニーズばかりだったということで、変わらないわな》
《スタジオにSixTONESもいて、キンプリもいてトラジャもいて、横山くんはマラソンしてて、めちゃくちゃジャニーズだらけの24時間テレビだ 去年はなんだったんや》
《結局ジャニーズの力を感じた24時間テレビやった》
といった、“相変わらず旧ジャニーズありき”だと指摘する意見が多く寄せられている。
また、『24時間テレビ』終了直後の生番組が『行列のできる相談所』(今年3月末終了)から『GOスト』に変わったことには《これなら行列の方がいいだろ》《荷が重くない?》といった声も。
「かつてとは違う酷暑なのに寝ずに105キロも走らせたマラソン企画と、あまりに多ったSTARTO社タレントのキャスティング。それを、“旧態依然”だと感じた視聴者は多かったようですね。
視聴率も良くはなく、世帯視聴率、個人視聴率、コア視聴率(13歳から49歳までの個人視聴率)とも昨年を下回ってしまいました」(前同)
過酷な状況での横山の奮闘が感動を呼び、募金額も凄い数字となった今年の『24時間テレビ』。26年もこのスタイルは続くのだろうか――。