■『グラスハート』は20代の頃から温めていた肝煎りの企画

 佐藤が主演・企画・共同エグゼクティブプロデューサーを務めるドラマ『グラスハート』は、7月31日からNetflixで配信中。若木未生による同名ライトノベルを原作とするこのドラマは、4人組ロックバンド「TENBLANK」のメンバーを中心とした青春群像劇。佐藤は主人公であるリーダー&ベーシストの藤谷直季役で、作中ではベースとピアノを演奏するシーンが登場する。その役作りのために、この豪華な自宅でピアノの練習が行なわれていたというわけだ。

「そもそもこのドラマは、原作のファンだった佐藤が、自分が主人公の“天才音楽家”役をやりたい、と20代前半の頃から温めていた企画で、自らNetflixに企画を持ち込んで制作が実現しました。

 町田啓太(35)、志尊淳(30)、菅田将暉(32)など主要キャストの出演交渉のほか、野田洋次郎(40)らへ作中に登場する楽曲制作依頼なども、プロデューサーも務める佐藤が自ら行なっています。さらに、佐藤のほかバンドメンバーを演じる町田、志尊、宮崎優(24)も楽器経験はほぼゼロ。1年以上かけて練習に取り組み、撮影に挑みました。とにかく佐藤さんの熱量が半端じゃないんです」(女性誌編集者)

 そんな劇中バンドTENBLANKのデビューアルバム『Glass Heart』は、8月1日に実際にリリースされ、ビルボード・ジャパンの8月27日公開(集計期間:2025年8月18日~8月24日)の総合アルバム・チャート“Hot Albums”で1位を獲得するなど、佐藤の情熱の結晶とも言えよう。

 その配信にあわせて自宅を公開したということに対し、TikTokには、《なにこれほんとにご自宅?ドラマのとかじゃなくて?》など驚きのコメントが続出するほか、《グラスハートのために自宅公開までする本気度すご》との声も。

 今回の佐藤の自宅公開の背景について、芸能プロ関係者はこう話す。

「トップ俳優が自宅を公開するというのは驚きですよね。ただ単なる自宅紹介ではなく、あくまでも『グラスハート』と絡めているのはポイントですよね。

 “豪華な自宅”を公開すれば間違いなくメディアで取り上げられますし、作品の認知を広めることにもなる。それにしても、ある意味プライベートを犠牲にする“自宅公開”をし、ファンからも“身を削り過ぎている”との声が出るほどPR稼働するのは、佐藤さんを知っている関係者からすれば“意外”の一言でした。

 自ら作品に惚れ込んでプロデュースをした最初の作品を、是が非でもヒットさせたいという強い思いが顕れています」

 そんな佐藤は、公式YouTubeチャンネルでも『グラスハート』配信開始前後からドラマ関連の動画をたびたび公開している。制作の過程や撮影の裏側、楽曲制作に密着したドキュメンタリー映像のほか、共演者たちとの食事会動画も公開。

 現在、その発信の多くを『グラスハート』に費やしている彼は、11月には『TENBLANK』として台北、ソウル、香港、バンコクを回るファンミーティングツアーも開催。アジア圏での宣伝活動にも積極的だ。前出の芸能プロ関係者は言う。

「企画を立ち上げた張本人として、TENBLANKとしてのアルバム含めて『永遠前夜』のMVの監督を務め、こちらでも手応えを得たと本人が語っていました。佐藤さんは2021年に当時所属していた大手事務所から独立し、Co-LaVoという新会社に“移籍”しています。その理由として、前事務所が出したコメントは“新時代に向かって新しいチャレンジをする為”でした。

『グラスハート』が大きな成功体験となれば、今後もさまざまな形で作品のプロデュースや監督業などに関わっていくこともありそうです」

 新たな挑戦を成し遂げることとなりそうな佐藤健。その自宅は、今後さらに豪華なものとなっていくのかも。