俳優の佐藤健(36)がTikTokとインスタグラムを2日までに更新。初公開された豪華な自宅が多くの注目を集めるなか、一部ファンからは複雑な声も――。

 公開されたのは、カメラを構えたスタッフに佐藤自ら自宅を紹介していくルームツアーふう動画となっており、手始めに“人が住めるぐらい広い”とキャプションがついた玄関部分からスタート。続けて紹介されたリビングには、4台のピアノや巨大ソファーセットが余裕を持って配置され、その想像を超える広さに、思わずスタッフも「うおすげえ!!」と驚きの声を漏らしている。

 佐藤は「これ(ピアノ)を置くためにリビングが広い必要があったんですよ」と、自身が主演を務めたNetflixシリーズ『グラスハート』(配信中)の役作りのために日々ピアノの練習に励んでいたことを明かし、普段寝ているソファーから起きてすぐピアノに向かうストイックなルーティンを再現。その後も広々としたキッチンのほか、ぼかしをかけた状態ながら冷蔵庫のドアを開けて中身を公開するなど、破格の“サービス動画”となっている。

「若木未生氏による同名ライトノベルを原作に、孤高の天才ミュージシャン率いる4人組新バンドの青春を描いたNetflixシリーズ『グラスハート』。同作は佐藤さん自ら企画し、12年越しの想いを込めて映像化されたもので、佐藤さんは主演のほか、エグゼクティブプロデューサーも務めています。

 同作は7月31日の配信開始から2週間でNetflix国内ランキング1位を獲得したほか、全世界ランキングもTOP10入りを果たすなど、好調を維持。

 とりわけ佐藤さん扮する孤高の天才音楽家・藤谷直季が率いる劇中ロックバンドTENBLANKの演奏シーンのリアリティが高い評価を受けており、TENBLANKが8月1日にリリースしたアルバム『Glass Heart』は日本のAppleMusicのアルバムランキングで1位を獲得したほか、香港、台湾、タイをはじめとするアジア各国でもチャートインを果たすなど、映像の枠を超えてセンセーションを巻き起こしています。

 佐藤さんにとっては長年企画を温めてきた渾身の1作であり、制作側の共同プロデューサーとして名を連ねた以上、“多くの人に観て欲しい”という熱い想いがあるのでは。宣伝活動に関しても、8月19日にYouTubeチャンネルでライブ配信を行なうなど、自身のSNSを最大限駆使しながら精力的に行なっている印象です。

 丁寧なPR活動に加え、11月からはアジア4か国を回るソロファンミーティングを開催することも発表されており、TENBLANKシンドロームはまだまだ続きそうですね」(女性誌ライター)

 役者としての存在感に加え、今作でプロデューサー&宣伝部長としての手腕もいかんなく発揮している佐藤。

《推しのルームが見られるなんて幸せ》《凄いとは予想してたけど想像以上》《10人くらい住める》とファンを大興奮させたこのたびの自宅動画は、「『グラスハート』見てください」と佐藤が真摯に頭を下げる場面で終わっており、すべては作品の成功のために――という強い覚悟がうかがえる。

 一方、これまでプライベートに近い情報に関しては、双方向LIVE配信アプリ「SUGAR」などを通じて、コアなファンに向けて発信することが多かった佐藤。

 それゆえに、誰もが見られるオープンな状況下で自宅を公開したことに対して複雑な心境を抱くファンもいるようで、《宣伝に必死なのはわかるんだけどちょっと落ち着いてほしいな。今までずーっと健さんを応援してきた私たちのこと、忘れてないよね?? すごく不安になるし、頑張り過ぎてる健さんが心配になります》というコメントには、100件以上の「いいね!」が押されている。

「公式ラインやSUGARを使ったクローズドなやり取りで、熱いファンを夢中にさせてきた佐藤さんですから、急激な方針変更のように見える今の状況に戸惑う人が出てきても無理はないのかもしれませんね。

 一方で佐藤さんは、これまでも要所要所でファンをとても大切にする姿勢を見せてきた気配りの男。すでに《差別化は欲しい》といった要望への対応策を考え始めているのではないでしょうか」(前同)

『グラスハート』の世界的ヒットで“初心貫徹&有言実行”を見事に体現してみせた佐藤。古参ファンの不安も吹き飛ばす次の一手にも期待したい。