■現実で社長を務める会社で起きていた“変化”

 柴咲はSDGs実現を掲げ、2016年にエンタメ・コマース事業を行なう会社「レトロワグラース」を設立してCEOに就任。20年3月に大手芸能事務所を退所して以降は、同社がマネジメントも行なっている。

「創業以来、レトロワグラースは赤字決算が続いていたといいますが、今年2月に公表した決算説明資料で《2期連続で黒字化を実現。今期も更なる業績成長を見込む》と黒字化したと報告。経営危機を乗り越えたと思われたのですが、ここにきてスタッフの大量離脱が続いていると報じられてしまいました」(前出のワイドショー関係者)

 7月15日発売の『女性自身』(光文社)の記事では、今年の初めにチームマネージャーやスタッフが続々と退社し、ほぼ総入れ替えとなる事態が起きたとされる。退社の理由はさまざまなようだが、最大の理由は、柴咲がスタッフに対して今後は音楽活動を中心にしていきたい、と宣言したことだと記事では伝えている。

「柴咲さんが音楽活動に軸を移そうとしていること、多数のアーティストのプロデュースを手掛けてきた人物を今年3月にレトロワグラースの役員に迎え入れたこと。こうした柴咲さんの方針に異を唱えたスタッフが多く、大量離脱につながったと報じられています。

 会社の登記を確認すると、現在の取締役は柴咲さん含めて3人。ただ、昨年には2人、今年春にも1人、取締役が辞めているようです。それ以前にも数人の取締役がレトロワグラースを離れています。また、本社も今年春に東京・港区から渋谷区に移転。やはり何かしらの動きがあったことがうかがえますね。

 柴咲さんは大人気のトップ俳優で、俳優業は順風満帆で今後もオファーは絶えないでしょうし、11月からはツアーを行なうなど、音楽活動にも前向き。ただ、タレント活動に加えて会社経営でも代表取締役として手腕を振るわないといけない状況にあるのかもしれません。2期連続で黒字となったといい経営自体は順調だと思われますが、本社を移転させ、新たに役員も迎え入れてリスタートを図ろうとしているのではないでしょうか」(前同)

 大注目のドラマでは芸能事務所の社長、リアルでも会社を経営する柴咲――しばらくは多忙な日々を送ることになりそうだ。