■『あんぱん』予定外の結婚には前例が…
視聴者だけでなく、朝ドラ後の情報番組『あさイチ』オープニングの“朝ドラ受け”でも、博多華丸(55)が「今日の蘭子」や「今日の八木さん」と注目したり、鈴木奈穂子アナ(43)が「あ~ドキドキする!」と声を弾ませて反応するなど、蘭子と八木の話題で持ち切り。もはや嵩の漫画懸賞より、2人の焦れったい関係が気になるようだった。
はたして、蘭子が八木と結ばれることはあるだろうか。八木のモデルのひとりと言われている、サンリオの創業者・辻信太郎氏には妻と息子がいて、八木が家族を亡くして独身というのはオリジナル設定だ。史実をベースにしている『あんぱん』だが、2人の関係はフィクションなのだから自由に創作できる。蘭子の母・羽多子(江口のりこ/45)やのぶも完全に応援モードに入っている。
また、物語の後半に脚本の中園ミホ氏が、自身の幼少期と思われる少女を登場させたりと、けっこう自由度は高いので、蘭子と八木が結ばれる流れもあるだろう。そもそも、メイコ(原菜乃華/22)と健太郎(高橋文哉/24)の結婚も、中園氏は当初は考えていなかったそうで、2人の相性がすごくよくて、応援したい気持ちが出てきて結婚する展開になったと『あさイチ』で明かしていている。
朝ドラは終盤になると、人気キャラの再登場など視聴者サービスが増えてくる。河合優実は前半から繊細な演技力で人気になっており、蘭子が幸せになる流れは十分考えられる。「アンパンマン」誕生のエピソードを食わない程度に、2人には幸せになってもらいたい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。