■数々のトラブルを乗り越え、視聴率も好調のなかで起きた今回の騒動
また、『志村どうぶつ園』のマスコット的存在だったチンパンジーのパンくんと娘のプリンちゃんについて、専門家が2020年7月の『週刊女性PRIME』で言及。本来4足歩行のチンパンジーに、2本足で立つことを“強要させている”のではないか、など記事では報じられた。
「『I LOVE みんなのどうぶつ園』にリニューアル後も、動物園のようなしっかりとした施設や知識がないと飼育することが難しい“スナネコ”を、気軽に飼えると誤解させるような放送をして、神戸どうぶつ王国が抗議。
また、これは番組サイドが直接的に悪いわけでもないですが、番組に協力していたNPO法人『SPA』の代表理事のパワハラ行為や、動物愛護団体『宮古島SAVE THE ANIMALS』の近隣住民とのトラブルなども、『文春』で報じられましたね」(前出のワイドショー関係者)
動物愛護の観点から年々、テレビのバラエティ番組で動物を取り扱うことについての批判の声も増えているという。そうした経緯もあり『I LOVE みんなのどうぶつ園』から『嗚呼!!みんなの動物園』にリニューアルして以降は、保護犬や保護猫にフォーカスして、SDGsを意識した放送内容に変わりつつあるのだ。
「これまでのそうした数々の黒歴史とも言えるトラブルを乗り越え、さらに時代に即した番組作りを試みて、ようやく安定してきたのは最近のことですよね。『みんなの動物園」は、最近は大きなトラブルなどもなかったし、そして視聴率も好調なんです。最近は、世帯で10%超え、各局が重視している13~49歳に的を絞ったコア視聴率でも5%前後と、かなり堅調だった。当然そこには、制作スタッフの頑張りに加えMCの相葉さんの尽力もあったでしょう。相葉さんは好感度抜群。それも良い方向に大きく影響したでしょうね。
そんななかで起きてしまった、もうすぐ終了する番組『スッキリ』の、悪ふざけとも取れる池落ち騒動。『日本動物園水族館協会』の怒りは本物で、『スッキリ』という番組単体の責任では済まないでしょう。それが分かっているからこそ、日テレの石澤社長自らしっかりと謝罪したわけですよね。
同じ日テレの相葉さんの『嗚呼!!みんなの動物園』もなんらかの影響を受けるのは必至です。もちろんそれはマイナスの被害なわけで、相葉さんと同番組も正念場を迎えるのかもしれませんね……」(前同)
あと3日で終了する加藤浩次MCの『スッキリ』が最後に起こした騒動は、同番組終了後も多大な悪影響を及ぼしそうだ……。