■芸能人二世がモデル界を席巻している背景を専門家が分析
紗栄子は長男・道休について「良くも悪くも親の名前出してないけどさ、わかるじゃん。そっくりすぎるし。(親の)七光りって言われちゃうだろうし、それがプラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともある」とし「それも理解したうえで始めるってことなんで、まぁ頑張ってください」とエールを送っていた。
「父は本木雅弘さん(59)、母は内田也哉子さん(49)、そして内田裕也さん(享年79)と樹木希林さん(享年75)を祖父母に持つUTAさん(28)も大学時代にモデル活動を開始。身長は190cm超とスタイル抜群で、学生時代にはバスケットボールに打ち込んでいましたが、18年にはパリコレデビュー。今年3月には『JIRO』としてアーティストデビューしたことも話題になりました。
また、ロックバンド・THE YELLOW MONKEYのヴォーカル・吉井和哉さん(58)の息子の吉井添さん(23)もモデルとして活動しています。183cmと長身で手足が長く、『anan』(マガジンハウス)、『SPUR』などのファッション誌に登場しているほか、インスタにアップする近影もたびたびネットニュースに取り上げられていますよね」(前出の女性誌編集者)
昨今、芸能人の二世たちがモデル界を席巻している理由について、芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「二世本人が親と全く同じ道をたどることを避けたいのではないでしょうか。芸人の子どもが俳優やミュージシャンになるという例もありますが、同じ芸能界でも親とは微妙に違う道を選びがちですよね。そういったなかで二世のモデルが多いのは、親から受け継いだ恵まれたスタイルを活かせるというのが大きいのではないでしょうか。小顔や脚の長さなどは生まれ持ったものですからね。
それに小さい頃から褒められ、注目されて育ってきた人が多いでしょうから、自分の見せ方もわかっているでしょうし、大舞台でも動じないハートを持ち合わせている人が少なくない。そういった意味でも、二世はモデル向きなのではないでしょうか」(三杉氏、以下同)
俳優・渡辺謙(65)の娘・杏(39)、シンガーソングライターでTHEBOOMのヴォーカル・宮沢和史(59)の息子・宮沢氷魚(31)ももともとはモデル出身だ。
「モデルから俳優というパターンは多いですし、芸能界入りのとっかかりとしてもモデルはいい選択肢なんでしょうね。また、昨今はSNSが普及し、モデルの仕事の幅も広がったと言われています。
モデルといえば、以前はファッションショーやファッション誌での活動がメインで、一握りの人だけがハイブランドと契約できるような世界でしたが、モデル活動やSNSでの発信を経てファッションアイテムや美容アイテムのプロデュースを手掛けるような人も増えていますからね。収入面でも期待ができるんです。
それにUTAさんのように世界で活躍する日本人モデルも増えている。杏さんや宮沢さんのようにモデルから俳優に転身して成功する例もありますし、二世にとってモデルはチャレンジしやすい職業なのではないでしょうか」
今後も、モデルを足掛かりに芸能界で活躍する二世タレントが増えていくことになりそうだ。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。