浅草キッド玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。

 長渕剛&志穂美悦子の別居がニュースになったけど、熟年夫婦の離婚危機問題は考えさせられたな。

 和製『テルマ&ルイーズ』と言われた、風吹ジュン夏木マリがW主演したNHKドラマ『照子と瑠衣』でも、熟年離婚の危機がテーマだった。

 浮気はもちろん、「俺のおかげでおまえは食えてる」的なモラハラワードは絶対に言っちゃいけないんだよ。

 7年前、俺が一方的にやらかしてカミさんがインコと犬を連れて出て行った。

「選択的夫婦別姓」という問題は国会でも議論されたけど、俺の場合は「選択的夫婦別生活」なんだよね。

 でも、選択できるのはカミさんだけ。プロ野球のドラフト会議と一緒で、俺には選択権ないんだ。

 夫婦の危機は「別床」から始まって、「別室」「別階」で寝る。それでも収まらないと「別居」にステージは進む。俺は今、別居状態。最終的には「別離」になってしまうんだな。

 幸い、カミさんは週に1~2回は洗濯をしに来てくれる。これは“洗濯的夫婦別居”なんじゃないかって。もう笑うしかないんだよ。

 カミさんとの別居の話は『美しく枯れる。』(KADOKAWA)という本で書いてるから、気になる人は読んでほしい。