■メンテナンスしながら定期的に乗ることが長持ちの秘訣
3つ目は、レッツ(スズキ)。
「税込17万円台で新車購入できる唯一の50cc。すでに生産中止されていて、今ある在庫のみです」(前出の背戸馬氏)
そして最後が「稀少な2ストロークエンジン搭載で、7.2馬力の高出力で“本気で走れる”」というRZ50(ヤマハ)である。
「特に、1998年以降の再販モデルは中古市場でも人気が高いです」(前同)
注目車種が分かったところで気になるのは、その維持方法。背戸氏は「メンテナンスしながら定期的に乗ることが長持ちの秘訣」と言い、こう続ける。
「そのお手軽さが裏目に出て、雨ざらしでの保管や、メンテナンスなしでママチャリと変わらない使われ方をすると、頑丈で壊れにくい原付バイクとはいえ、確実に寿命は短くなります。
かたや、まったく乗らずに屋内保管していると、見た目は美しいままでも、ゴムや樹脂類が劣化します」
安くて庶民の味方であり続けてきた原付バイクを、これからも大事に乗り続けよう!
背戸馬(せどうま)
テクニカル系バイクライター。バイク歴は30年以上。高校生の頃にバイク整備にハマり、独学で二輪工学を学ぶ。これまで30台以上を乗り継ぎ、現在は70-00年代の国産車を中心に10台を保有。バイク選びの基準は「イジって面白いかどうか」。好きなエンジンは油冷マルチ。