■《深津絵里さんが美しすぎる……》最新のテレビ出演に絶賛の声

『踊る大捜査線』シリーズで深津が演じた恩田すみれは、『THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03年)で凶悪犯に背後から左胸を銃撃され、命に別状はなかったが後遺症が残る重傷を負う。そしてその後、体力の限界を感じ『THE FINAL』(12年)で退職を決意。

 昨年公開の『室井慎次 生き続ける者』では本人こそ登場しなかったが、室井の口から「(恩田が)退職して20年経ったが、今も(故郷・大分で)後遺症に苦しんでいる」と、すみれの近況を口にする場面があり、生存が確定した。

 そして、そのすみれ役の深津は“なかなか作品に出ない女優”としても知られる。直近では、今年9月26日公開のオダギリジョー(49)が脚本・監督・編集・出演の映画『THEオリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』に出演したが、これも深津にとって8年ぶりの映画となった。

 9月28日放送のトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)にオダギリと出演したことで、

《深津絵里さんが美しすぎる……。しかもこの方、ヘアスタイルを選ばないのよね……。これが本物の美人ですよ》
《相変わらずチャーミング 次の映画、踊る大捜査線にも出演されるのかな?出演して欲しいです #ボクらの時代》
《久しぶりに見ましたがお変わりないですねぇ~踊る大捜査線の頃から変わらず、お若いですねぇ~踊るの新作映画にも出てくんないかなぁ…》

 と、変わらぬ美貌が絶賛され、『踊る』出演を期待する声もあったが――芸能プロ関係者は言う。

「すみれさんは『踊る』には絶対に欠かせない存在ですし、ファンも登場を熱望していますよね。制作陣も深津さんに出てもらうべく動いていると見られますが、深津さんには、2004年3月に亡くなられた湾岸署のベテラン刑事・和久平八役のいかりや長介さん(享年72)の存在が非常に大きかったようだ、と言われています。

 深津さんには、いかりやさんがご健在のときの『踊る』が“1つのチームだった”といった思いがあるようだという話も聞こえています。いかりやさんが亡くなられた後も、『踊る』の劇場版2作には出演しましたが、果たして今回は……」

 深津は26年公開予定の『踊る大捜査線N.E.W』の最新作に出るのか――芸能評論家の三杉武氏は「まず、深津さん絵里が近年ずっと仕事をセーブしていますよね」と切り出し、こう続ける。

「深津さんは、NHK連続テレビ小説カムカムエヴリバディ』(21年後期)で主演を務めたり、CMに出ることはありますが、基本的に仕事はセーブ気味です。

 所属している大手プロダクションとしても、若い頃から頑張ってくれた功労者ですから、仕事を無理にお願いするようなことはせず、彼女は自由に選べる立場にあると見られます。ですので深津さんは、本当に出たい作品を吟味しているところがありそうです。『カムカム』もそうした経緯で出演を決めた作品でしたよね。ただこれにも、“朝ドラに出るんだ!?”と周囲の多くの人が驚いたといいますね」(三杉氏、以下同)

『カムカム』は深津にとって約13年ぶりの連ドラ出演作だったが、出演を決めたのは番組プロデューサーによる直筆の手紙でのオファーに心を動かされたから、と公式に明かしている。『ボクらの時代』でも、深津は「みんな愛情がこもった作品だった気がする」と、『カムカム』を評していた。

「それに、『踊る』で深津さんが演じたすみれは、警察を辞めて物語からフェードアウトしているし、最新作『生き続ける者』で近況も明かされました。もちろんファンはすみれに再登場して欲しいだろうし、回想シーンで登場するだけでも嬉しいでしょうが、業界内でも出演は厳しいだろう、という雰囲気はありますね」

『踊る』では、ユースケ・サンタマリア(54)が警視正・真下正義役で出演するなど、多くの人気俳優が魅力あるキャラクターを演じてきた。

「彼らはオファーさえあれば出てくれる感じもしますが、いかりやさんの件に加えて、警察を辞めたすみれ役の深津さんの場合、いまさら『踊る』の最新作に自分が出る意義があるのだろうか、と考えると思うんです。深津さんはプロ意識が高い人ですからね。本人が望むなら出るでしょうが、逆に言えば、だからこそ深津さんは『踊る』の新作に出ないんじゃないかと見られています」

 深津がオダギリ主演の『オリバーな犬』の出演を決めたのは、彼の脚本が「近年、稀に見る奇想天外さ」で惹かれるものがあり、「飛び込んでみたい」と感じたからだと9月3日開催の特別上映会で明かしていた。

“特別な何か”がないと出ないのかもしれない深津。『踊る大捜査線N.E.W』には、果たして――。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。