沢口靖子(60)主演の月9ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(フジテレビ系/毎週よる9時)が、10月6日に15分拡大でスタートする。沢口演じる巡査部長・二宮奈美が、同じく沢口主演の『科捜研の女』(テレビ朝日系)シリーズの法医研究員・榊マリコを思わせると話題になっているが、実は本作はフジテレビの救世主になるかもしれない。
同ドラマは、刑事ドラマ『絶対零度』のシーズン5で、高度な情報技術を悪用し、国民の生命と財産を脅かす“情報犯罪”の犯人たちを追う捜査機関「情報犯罪特命対策室」(通称:DICT<ディクト>)が舞台。特殊詐欺やサイバーテロなど、私たちの身近な生活から国家の安全を脅かす大規模な犯罪に刑事たちが立ち向かう。
そもそも『絶対零度』は世界観が共通するシリーズものではあるが、上戸彩(40)主演のシーズン1・2、沢村一樹(58)主演のシーズン3・4と、沢口主演のシーズン5では、それぞれのキャストが違うし、部署も違う。本作は『絶対零度』ではあるが、沢口主演の新しいドラマと考えていいだろう。
沢口で警察ものとなれば、『科捜研の女』を思い出さざるを得ない。同作は25年間続いた人気長寿ミステリーだが、24年7月期放送のシーズン24を最後に連続ドラマとしては制作されていない。スペシャルドラマとして制作される可能性は残されているが、実質的に沢口はフジの『絶対零度』に移籍したと見ていいだろう。
沢口が『絶対零度』で演じる二宮奈美のキャラは、生活安全課あがりで地域密着型と、シリアスな内容ながら、人間味のあるキャラのようだ。『科捜研の女』の“マリコ様”こと榊マリコも、優秀で「科学は嘘をつかない」と言いながらも、バツイチだったり女子力が低かったりと親しみやすさがあり、イメージが重なる。