■みのもんたさんは番組中にウトウト…
「あの世代で、かつ“飲む”という人の酒量は尋常じゃない」というのは、芸能ジャーナリストの三杉武氏だ。
「今の60代前後というのは、いわゆるバブル世代。小沢仁志さん(63)のYouTubeで、ゲストの佐藤浩市さん(64)と2人で昔話をしているなか、自分たちが若い頃は朝まで飲んでいて、それが当たり前だったと話している回がありました。深夜、それぞれが飲んでいて合流するといったことも自然だったようです。
古田さんも小沢さんや佐藤さんと同世代で、そういった感覚はあるでしょう。芸能のなかでも劇団は練習を含めて公演期間ガッツリ一緒に過ごすことになります。地方公演ならなおのことですよね。先輩が後輩を連れて論を交わす感覚もあったでしょう。
古田さんは劇場のある東京の三軒茶屋とか下北沢でよく飲んでいて、その界隈に行けば会えると言われるほど有名でした。芸能界という仕事が終わるのが遅い業界で、飲むのが当たり前な人たちの“飲む”はエンドレス。今の人たちの“飲む”量とは比較にならないほど量を飲みますよね」
時代背景もある。
「昔は今ほど身近に娯楽や交流の選択肢がないので、仕事終わりに飲む、休日ともなれば仲間とダラダラ飲むといった文化がありました。芸能界ほどでなくても、会社でもそうですよね。とりあえず飲む、飲みに行くという。芸能界での酒豪の先輩といえばみのもんたさん(25年3月1日逝去)で、番組放送中に酔っ払っている風な雰囲気だったこともありました。
昔は大問題にはなりませんでしたが、今ならアウトでしょうね。古田さんも仕事に影響が出てくるとヤバいなと思いますけど、今のところ聞こえてこない。自身で注意しているだけのことはあります」
古田は「日刊スポーツ」2022年1月6日のインタビューにおいて、「芝居とお酒とたばこならどれを選ぶか」という質問に、「どれかを選ばないとってなったら、死にます」と回答。「お酒、たばこ、芝居、死ぬだったら、死ぬを選びますね。どれも辞める気がないので」と明言していた。
「本人も覚悟のうえということでしょう。辞めてストレスが溜まってしまうぐらいなら、周りも無理にとめようということでもないのかもしれません」(三杉氏)
それも含めて生き様ということか。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。