自民党・高市早苗総裁(64)が10月7日夕方、党本部で記者団の取材に応じる前、待機していた報道陣の一部から「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねーぞ」といった声が漏れたとされる動画がSNS上で拡散され批判が殺到した騒動。あらためて“オールドメディア批判”も過熱し、スタッフが騒動に関与した時事通信社が声明を出した9日現在も、大荒れとなっている――。
騒動のきっかけとなったのは、10月7日に日本テレビのYouTubeチャンネル『日テレNEWS』にて高市氏の記者会見をライブ配信した際、会見前の準備中に記者団の誰かが「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか出さねえぞ」などと笑いながら発言する声が拾われたこと。会見の遅れに苛立つ関係者の軽口だったと思われるが、報道の中立性を著しく欠く問題発言としてSNSでも拡散され、大炎上へと発展した。
翌8日、日本テレビは複数メディアの取材に「ご指摘の音声につきましては弊社の関係者による発言ではございません」と、関係者の関与を否定。会見後に投稿されたアーカイブ動画で当該部分がカットされていた理由は「LIVE収録した本編以外の部分については、見逃し配信用にアーカイブ化する際に、カットしております」と、通常の作業の一環だとした。
そして9日昼11時、時事通信社は、問題の発言をしたのが同社の映像センター写真部所属の男性カメラマンの発言であること、本人を厳重注意したことを発表した。SNSでは「支持率~」以外にも、高市氏を貶めるような発言が複数拡散されているが、それらは同カメラマンの発言ではないとしている。
しかし、SNSでの批判の声は止まらない。
《時事通信の件、怖いのはこれまでもそうして支持率操作をやってきたのでは?と疑念が濃くなったことやね 世論調査結果や世論形成において》
《マスコミの信頼を揺るがす大事件を起こしたカメラマンを「懲戒免職」ではなく「厳重注意」で済ますあたり、マスコミ自身が偏向報道を問題視してない証左》
《こんな事ばかりやっているからオールドメディアとか偏向報道とかって言われるんですよね》
といった、憤りの声が多く寄せられている。
この事態に、芸能人、著名人たちも言及。
タレントのフィフィ(49)は7日、拡散されている動画に《オールドメディア》と一言添え、引用リポスト。8日と9日には、関連したニュース記事のタイトルとURLを紹介する投稿をした。
俳優・タレントのつるの剛士(50)は8日、Xで拡散されている動画を引用リポストし、こう綴った。
《報道の自由に印象操作の自由はないし、権力を監視する報道も権力。世論誘導、世論工作、報道しない自由…申し訳ないけど、もうとっくに信じてない》
元俳優の高岡蒼佑(43)は9日未明1時頃、同件を取り上げた記事を引用し、
《これだけ騒動になってるんだから出てこいよ。男らしくないな。 著名人が何かやらかすと一斉に会見しろだなんだと袋叩きにするのに、自分らは名前出して、顔出して謝罪もできないのかってね。 そんな奴が記事書いたり、報道してるからマスゴミって言われるんだよ。 不要だなこの国のメディアは。 あれだけ周りにいたのに、誰もこの人ですって言わないマスコミも同類。 終わってます。あなた達の言葉は誰も信用してもらえませんね》
と、断じている。