■『ドクターX』→『相棒』”リピート放送“黄金リレーの危機か
『ドクターX』は、米倉演じる天才外科医・大門未知子が主人公の医療ドラマ。2012年10月期から21年10月期まで計7シーズン放送されたテレビ朝日を代表する高視聴率ドラマで、最高記録は14年10月期のシーズン3の最終回。世帯視聴率27.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、瞬間最高視聴率31.3%を叩き出している。
昨年12月には、シリーズ初の映画作品にして完結編となる『劇場版ドクターX FINAL』が公開。同映画も、興行収入32.8億円を記録した。
テレビ朝日では、同シリーズが積極的にリピート放送されていることから、
《ドクターX、再放送されなくなりそう》
《ドクターXの再放送とかしばらく無理かもねぇ》
《ドクターXどうなるんだよぉ再放送とか無理になるじゃん》
といった、今後の展開次第で『ドクターX』がもう放送されなくなるのでは、と嘆く声が多く寄せられているのだ。
「『ドクターX』の米倉さんのギャラは破格の1話400万円超だともささやかれ、同作に出演する他の俳優陣のギャラも通常より高いと言われたのですが、その理由は再放送など多くの権利をテレ朝サイドが持っているからだとも言われていましたね。つまり、局の意向優先でリピート放送などがしやすいと。
そんなテレ朝では、平日午後~夕方に水谷豊さん(73)主演の『相棒』や、沢口靖子(60)主演の『科捜研の女』などのシリーズものをリピート放送することが多く、『ドクターX』もその1つとしてたびたび放送されてきました。
昨年11月には、劇場版公開を記念して、平日午後のゴゴワイド枠(1時55分~3時50分/関東ローカル)で第1シリーズを中心に、過去の傑作選を『マイベストX』として放送していましたが、視聴率は同時間帯放送のワイドショーとほとんど横並び。『ドクターX』の根強い人気を感じさせました」(前出のワイドショーデスク)
たとえば昨年11月14日。同日は『ドクターX』の第1シリーズ6話がリピート放送されたのだが、世帯視聴率は4.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人視聴率は2.1%だった。
同時間帯には『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)と『ゴゴスマ』(TBS系)という2つのワイドショーが放送されているが、同日の視聴率は、世帯が2番組とも4.4%。個人は『ミヤネ屋』が2.2%、『ゴゴスマ』が2.3%で、『ドクターX』のリピート放送とほぼ同じだった。
「『ドクターX』はリピート放送でさえ、その日の旬な話題を提供する生放送のワイドショーと互角の勝負ができるほどのコンテンツだということですよね。
さらに、テレビ朝日では夕方4時台が『相棒』のリピート放送枠として定着している感じもありますが、『ドクターX』の直後に放送された昨年11月14日回は世帯5.2%、個人2.5%。この数字は、他局のニュース番組などを抑えて世帯・個人ともに同時間帯トップだったんです。
つまり、『ドクターX』からの『相棒』という編成は、他局の生放送のワイドショー、ニュース番組を凌駕する“最強のリレー”とも言えるわけです。このリレーが今後、できなくなる可能性があるということですよね」(前同)
テレビ朝日の2024年度の平均世帯視聴率は、「全日」(朝6~深夜0時)、「ゴールデン」(夜7~10時)、「プライム」(夜7~11時)すべてトップで、3年連続で3冠を達成。さらに個人視聴率全体でも開局以来初となる3冠を達成する”ダブル3冠”を記録している。リピート放送でも凄い視聴率を取る『ドクターX』と『相棒』が同局をけん引しているのは明らかだ。
そんななか米倉涼子に飛び出した驚きの報道。今後の行方に注目が集まるなか、『ドクターX』を心配する声も多く寄せられている――。