浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
女優を俳優と言い換えることが増えたね。
なぜ、女優と呼んではいけないんだろうか。理由が分からないよ。
男女共同参画社会というのは性別に関係なく、一人一人が尊重され、自分らしく活躍しながら生きられる世の中とのこと。
“男優と呼ばないのに女優と呼ぶな”ということなのか。でも俳優名鑑など、俳優のジャンルを分ける場合は男優とも言うよ。
もちろん、女性を蔑んでいるわけじゃない。むしろ、女優のほうが扱いは上な気がする。優れてるから、女優さんって言ってるわけであってね。
誰も「女優ごとき」なんて思ってないんじゃないかな。「××ごとき」なんて言葉は、たとえ親子でも言ってはいけない。「俺ごとき」はOK。自分で言うならいいんだ。相手の「ごとき」は絶対ダメだよな。
「××風情」もNG。俺の場合は、「芸人風情」。自分を貶めてる。こう言うのも芸だと思うよ。