■グループの冠番組では草間リチャード敬太の復帰はそう遠くなさそうだが…

 国分と草間も活躍していた頃、たとえば今年の4月6日に放送された『鉄腕DASH』のコア視聴率は4.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。これは同時間帯で抜けてトップの数字だった。

 しかし、国分と草間の離脱後、先の10月12日放送回のコア視聴率は3.3%。そして、同時間帯に放送された『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)と『バナナマンのせっかくグルメ』(TBS系)は、2番組とも『鉄腕DASH』を上回る3.4%だったのだ。

「視聴率でも『鉄腕DASH』の危機が感じられますよね。以前から、『鬼レンチャン』は子どもたちにも人気だったのですが、同時にバナナマンの番組にも負けるとは……。

 世間では、重大なコンプライアンス違反をしたという国分さんはともかく、草間さんには同情の声が少なくない。早々に復帰するのではという見方もありますが……『鉄腕DASH』への復帰は簡単ではないと言われていますね」(前出の制作会社関係者)

 草間の騒動は、アイドルとしては非常に迂闊だったが、明確な被害者がいない不祥事のため、世間では同情的な声も多い。

 また、真偽は不明ながら、草間と思しき男性が事件現場と同じ場所で下半身を露出しているように見える動画や写真がSNSで拡散。動画の男性は、まるで知人に服を持っていかれてしまったかのような混乱している姿にも見えることから、“草間は誰かにハメられたのでは!?”といった声もある。

「草間さんの騒動を受けて、元SMAP草なぎ剛さん(51)が泥酔して都内の公園で全裸で騒いでいたところを通報され、公然わいせつで現行犯逮捕された2009年4月の騒動を思い出す声もありましたよね。草なぎさんの場合はおよそ1か月の謹慎で済み、CMや番組からの降板などもなく、大事には至らず。そのため、《リチャも大丈夫だと思いたい》と願う声は少なくありません」(前同)

『鉄腕DASH』以外のテレビ出演を巡っては、10月12日スタートのグループの冠番組『Aぇ!groupのQ&Aぇ!』は、草間を抜いた4人体制で放送が始まった。草間のメンバーカラーである黄色い椅子や、放送前のプロモーション映像で草間が持っていた双眼鏡が置かれていることから、《リチャードくんの戻る場所あるよって言ってくれてる気がして涙腺崩壊》《戻ってくる可能性しかない》などと、ファンを喜ばせた。

 さらに、MBSの番組『Aぇ!!!!!!ゐこ」は公式Xで11月1日に放送を再開することを発表。《番組冒頭には出演者からのメッセージもあります。ぜひご覧ください》という予告もされている。

 また、メンバーの正門良規(28)は前述の冠番組『Aぇ!groupのQ&Aぇ!』の冒頭で4人が草間の件を謝罪する際に「当面4人での活動になりますが」と話していたが――、

「“当面”というワードを使っているあたり、いずれ草間さんが復帰することは決まっている感じですよね。一部では、来年1月9日公開のグループ全員が主演する映画『おそ松さん』の公開までには草間さんは芸能活動復帰するのではないか、という見方がされていますね。

 ただ、『Q&Aぇ!』や『Aぇ!!!!!!ゐこ』はグループの冠番組ですから草間さんも復帰しやすいでしょうが、『鉄腕DASH』は違いますよね。草間さんは、あくまでも“STARTO社の後輩タレントの1人”という感じの扱いですし、何よりも番組の性質を考えると、復帰のハードルは高いと見られています」(同)

 日本テレビは9月29日、国分に対する一連の対応についてガバナンス評価委員会による最終意見書を発表した。同意見書では番組名は伏せつつも『鉄腕DASH』にも言及していて、番組の内容を《人と自然をテーマにした青少年に推奨される内容であり、SDGsの理念も体現するもの》と、評している。過去にはPTAによる「親が子どもに見せたい番組」に選ばれたこともあるなど、『鉄腕DASH』は教育番組のような側面も持ち合わせた番組である。

「草間さんには同情の余地がありそうですし、だからこそグループからの脱退の動きなどはなく、活動休止で済んでいるところもあるでしょう。

 しかし、トップアイドルが、東京・新宿の歓楽街で朝まで飲んでいた結果、トラブルになって警察に逮捕されたというのは事実。多くの子どもたちが視聴する『鉄腕DASH』への復帰は、簡単なものではないでしょうね」(同)

 国分が降板し、番組の中心だったTOKIOは解散。草間の復帰も見えない状態で、視聴率もライバル番組の後塵を拝することに――どう見ても危機的状況にある『鉄腕DASH』を、かつて同番組で大活躍した山口氏に救ってほしいという声が上がるのは、無理からぬことだろう――。