10月20日、新幹線のグリーン車に乗った際の出来事と本音をXに投稿し、その内容が大きな話題になったタレント兼整体師・楽しんご(46)。反響の大きさを受けて釈明を行なうも、さらなる物議を醸す事態となっている。

 事の発端は、楽しんごが20日に行なった《せっかくグリーン車なのに ギャン泣きする赤ちゃんを抱えるお母さん隣に居るの申し訳無いけど本当に嫌》というポスト。個人的な不快感を訴えたこの内容が複数のネットニュースにもなって広がり、リポスト欄には賛否入り混じった意見が殺到。インプレッション数もわずか1日で100万回超に達するなど、大きな注目を集めている。

「同ポストに寄せられた意見の中で、最も“いいね!”を集めていたのは《グリーン車は“静寂保証席”じゃないし、赤ちゃん連れも正規の利用者》というもの。たとえ有料のグリーン車であっても、同じ条件で乗車している以上、不可抗力で泣く赤ちゃんと母親を責めるのは筋違いだ、といった意見です。
 また、《気持ちは分かるけどわざわざ発信する事ないんじゃ無いの?》といった中立的なものや、《まじわかる》《長時間隣でギャン泣きされたら誰だって嫌でしょうよ》といった楽しんごさんへの共感の声など、様々な受け止め方が見られました。

“子どもと公共交通機関”の話題を巡っては、22年11月、元バレーボール選手の大山加奈さん(41)がブログに訴えたケースが思い出されます。

 大山さんは、双子用のベビーカーで都営バスに乗ろうとするも、最初のバスには素通りされ、次のバスでも乗降時に運転手から手助けがなかったという自身の体験を綴り、《涙が全然止まらなくて…迷惑な存在だと思われたことがやはりとても悲しくて…》と母親としての率直な思いを明かしたのですが、ネット上では《ベビーカーだからって特別扱いされて当たり前だと思うなよ》といった厳しい声も上がり、話題になったんです。

 今回のケースとはシチュエーションが違うとはいえ、こうした事柄の背景には、社会における“不寛容さ”の進行や、行き過ぎた自己責任論の弊害などが隠れているのではないか、といった意見もありますね」(女性誌ライター)

 大きな話題になってから1日が経過した翌21日、楽しんごは再びXを更新。《こんな反響があるとは 全く悪気は無いんです。ただお母様がお弁当食べる時も何する時もジーッと監視する様に僕を見てくるので、とても居心地が悪かったのです、気分悪くされた方本当申し訳ございませんでした!》と釈明と謝罪のメッセージを公開した。

 この度のポストでは、当初の“グリーン車のギャン泣き赤ちゃん”を巡る内容から、その母親の態度に主軸が移っていたことから、《随分話が違うじゃん 最初から、ジロジロ見てくる女が隣に居て嫌って言えば良かった話じゃん ていうか、赤ちゃん関係ないやん》という指摘が上がったほか、《謝る必要ないでしょ。自分の素直な心情をつぶやくくらいいいじゃん》《国にとって子は宝。器の小さい人ですね》《これで炎上したのは可哀想すぎる》と賛否が飛び交い、こちらもまた物議を醸している。

 置かれた立場や属性によっても見え方が変わってきそうな今回の一件。いずれにしろ、SNSでの“意見表明”は、大騒動化と背中合わせであることだけは確かなのかもしれない。