■いまや出産後すぐに仕事復帰する女優は珍しくない

 正式に趣里と結婚したことを1つの区切りとして、復帰に向けて動いているようにも思える三山の動向だが――芸能評論家の三杉武氏は、夫婦のこれから、復帰の流れについてこう分析する。

「おそらく、すでにRちゃんの一件は“過去の話”という認識なのかもしれません。そして、その上で2人ともそれぞれの理由から、芸能活動を早めに再開したい、というところはありそうですね」(三杉氏、以下同)

 早々に復帰したい理由――まず三山の動きを「行動で示したい思いがあるのでは?」と語り、こう続ける。

「大きなトラブルを経てからの結婚ですし、逆風も吹いている状況ですが、本人的には仕事を頑張るしかないですよね。一部では”結婚しても趣里さんのヒモのようになるのでは”という報道もあっただけに、義両親となった水谷さんと伊藤さんにも、しっかりしているところを見せたい思いがあるのではないでしょうか。

 俳優業に関しては、オファーは騒動前の話だったそうですし、三山さんには俳優としてのキャリアもある。いきなり俳優を始めた訳ではないですから、そこまで厳しい声も出ないのではないでしょうか」

 三山は2016年に俳優デビューし、多くの作品に出演。今年2月7日には、『誰よりもつよく抱きしめて』で映画初主演も叶えた。BE:FIRSTは2021年に結成されたグループのため、三山は俳優としてのキャリアの方が長い。

「そして趣里さんの場合は、やはり俳優業が好きなのでしょうね。最近では出産後、あまり時間を空けずに復帰する女優は珍しくないですが、趣里さんもそのパターンではないでしょうか」

 たとえば、タレントのDAIGO(47)と結婚した北川景子(39)は2020年9月に第1子を出産後、約2か月には主演映画『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE』の完成報告イベントに登壇。昨年1月末に第2子出産後、初の主演ドラマは今年3月8日放送の『花のれん』(テレビ朝日系)だが、撮影は昨年6月に行なわれたという。

 また、黒島結菜(28)と宮沢氷魚(31)は昨年1月に事実婚を発表し、同年7月に第1子出産を発表。黒島はわずか1か月後の8月に主演映画『夏目アラタの結婚』のイベントで公の場に姿を見せた。黒島は妊娠が発覚した時点で主演舞台『鯨よ!私の手に乗れ』(今年1月8日初演)の稽古が12月に控えていたことから、早期復帰を懇願していたと一部で報じられた。

石原さとみさん(38)が年収1億円とも言われる一般男性と結婚、出産後も変わらず芸能活動を続けていることもそうですが、北川さんも黒島さんも、家計を支えるために俳優業を頑張っている感じではないですよね。

 パートナーが理解のある人で、家事育児を分担しつつ、俳優業も応援してくれる――近年の芸能界ではそういうカップルが増えている感じですから、今回の趣里さんの早期活動再開も、不思議な事ではありません。いまや結婚・出産後は仕事をセーブして家庭に入り、そのままフェードアウトという時代ではない、ということではないでしょうか。

 いずれにせよ、三山さんは“今後の仕事”で見せていくしかないわけで……2人のこれからの活躍を、温かく見守っていきたいですね」

 世間をざわつかせた三山と趣里の結婚。すでに夫婦は、第1子と3人で、前を向いて進んでいるのだろう。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。