■日テレ以外のコンテンツも『DOWNTOWN+』で続々配信か

 10月24日放送の『酒のツマミになる話』は、事前の告知では「ハロウィンスペシャル」と題し、MCの千鳥大悟(45)ら出演者がコスプレをしてトークを繰り広げるという内容だった。しかし、放送直前に内容の差し替えが発表され、3月14日の放送回を再放送。これが物議を醸すことになった。

 差し替えは、大悟が24年2月まで同番組のMCを務めていた松本のコスプレで出演していたことが要因だといい、フジテレビ幹部の間で問題視されたと複数のメディアで報じられた。

 フジテレビのこの対応に大悟は納得がいかず、自ら降板を申し出て、10月31日には正式に番組が終了することが発表された。同日の放送では大悟が《ノブとも話し合った結果、酒のツマミになる話、やめまーす》《フジテレビ。ありがとうございました!》とメッセージを発した。

 制作会社関係者は話す。

「地上波で松本さんの過去のVTRが流れたり、松本さんの件を取り上げるとSNSは荒れますし、実際に局にもクレームが入ることもあるといいますからね。テレビ局サイドは“番組スポンサーにも影響してしまうのではないか”と考えて、松本さんの話題を避けていると見られます。

 ただ一方で今、テレビ各局は、『ダウンタウンプラス』に対し、“うちの過去のコンテンツも配信しませんか”といった話をしているそうなんです」

 10月27日、日本テレビが『ダウンタウンプラス』に協力すると定例会見で発表。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』のコンテンツ提供などを行なうことが明らかになり、同番組の過去のトークが『ダウンタウンプラス』ですでに配信されている。

「当初は、過去のコンテンツを提供することに躊躇する局もあったといいますね。『ダウンタウンプラス』がどういったサービスになるかわかりませんでしたし、協力することで自局に思わぬ批判が寄せられたり、炎上することを恐れたと見られます。

 それがいざサービスが始動したところ、登録者数は数十万人規模に。さらに日テレも協力すると宣言して、一気に流れが変わったといいます。コンテンツを提供している日テレに、批判が寄せられたりもしていないですからね。

『ダウンタウンプラス』の始動後、日テレ以外の局も“協力しても大丈夫”となったようで、各局、自局の過去のコンテンツも『ダウンタウンプラス』で配信してもらえないか提案する動きを見せているといいますね。過去のコンテンツを貸すだけで『ダウンタウンプラス』から使用料が入ってくるわけで、テレビ不況に喘ぐ各局としては、放送外収入のためにやっていきたいところではないでしょうか」(前同)

 Xには、

《全部ダウンタウンプラスに持ってきて欲しい。水ダウもガキ使も》
《ダウンタウンプラスではガキ使、ごっつみたいな番組が見たい》
《ダウンタウンプラスの運営会社様 なにとぞ、なにとぞ一人ごっつも配信お願いします》

 といったリクエストも寄せられている。

 前出の制作会社関係者は続ける。

「テレビ各局は『ダウンタウンプラス』に協力する姿勢を示しているようですが、そのテレビ局の番組では松本さんを取り扱うことはできない状態にある、と。今の地上波テレビはコンプライアンスでがんじがらめで、“CMスポンサーが絶対”ですからね。

『酒のツマミになる話』の急な差し替えからもうかがえますが、各局とも極力、波風を立てないような番組作りや編成になっているんです。『ダウンタウンプラス』への協力体制と、その一方で地上波番組での“松本さんNG”――そこに“テレビ各局の現状”が顕わになっていると言えそうですね……」(同)

 松本の地上波テレビ復帰は見えないが――どうやらダウンタウン、そして松本が携わった過去コンテンツの『ダウンタウンプラス』での配信はさらに増えていくことになりそうだ。