■滝沢秀明氏の映像が流れる番組も――
今回の特番のランキングでは、滝沢氏以外にも“辞めジャニ”の出演作品が複数ランクインしていた。
退所と同時に芸能界も引退した元TOKIO・長瀬智也(47/2021年3月末退所)の主演作『池袋ウエストゲートパーク』(00年4月期)と『タイガー&ドラゴン』(05年4月期)、独立した山下智久(40/20年10月末退所)主演の『クロサギ』(06年4月期)。
現在は滝沢氏率いるTOBEでNumber_iとして活動中の平野紫耀(28/23年5月退所)が準主役だった『花のち晴れ』(18年4月期)などの映像は流れたが――、
「同じTOBEでも、平野さんは現役のタレント。滝沢さんはTOBEの代表取締役として、完全に裏方に回っていますよね。そこの違いはまず大きいでしょう。
加えて、滝沢さんの旧ジャニーズ事務所から辞め方は強引なところがあったとされ、当時はかなり物議を醸したと言われています。滝沢さんに代わってジュニアたちを見ることになった井ノ原快彦さん(49)も雑誌のインタビューで、引き継ぎめいたことがなかった、と明言していましたからね。
突然のように辞めて旧ジャニーズ事務所が混乱したしばらく後、ライバルになり得る会社を立ち上げた滝沢さん。そういった背景もあり、滝沢さんサイドとしても、旧ジャニーズ事務所時代に出演した作品の使用許諾は出しづらいところもあるかもしれませんね」(芸能プロ関係者)
だが、滝沢氏の映像が完全に使えないわけではない。今年4月14日放送の『クレイジージャーニー』では、滝沢氏が2018年1月放送回でバヌアツ共和国のベンボウ火山を訪れた際のVTRが、総集編SPの一環として流れ、視聴者を喜ばせたが――、
「滝沢さんは火山探検家としての活動をライフワークとしていますし、『クレイジージャーニー』で紹介されたのはまさにそれですよね。俳優やタレントとして番組に出演したわけではないですから、これに関しては“特別”ということではないでしょうか。
ただ、物議を醸した辞め方や、現在も実質的なライバル事務所の社長業をしている以上、旧ジャニーズ時代の“俳優・タレントの滝沢秀明”の映像は、今後も見ることはなかなかできないのではと思われます」(前同)
現役時代、トップタレントとして活躍していた滝沢氏だけに、彼の過去の名作を見たい視聴者も多いだろうが、それは難しいようだ――。