■女性芸人の体型激変と仕事の“リアル”を芸能評論家が解説
おかずクラブのゆいP(39)は2020年に36キロのダイエットに成功。しかし、その後にリバウンド。24年にも24キロの減量に成功しするなど、体重の増減を繰り返しているが、ダイエット後の体重を維持する難しさに言及したこともあった。
11月6日、ゆいPはコンビのYouTubeチャンネル『おかずクラブちゃんねる』に出演。最近の体重について聞かれたゆいPは「ヤバいと思っている、正直。めっちゃ体重戻っている」「難しいのがさ、一番体重がいってた頃よりはいってない。なのに血圧が上がっちゃっているのは……。2回くらい30キロ級のダイエットとリバウンドしちゃっているから、体、内臓とかの負担、年齢もろもろ重なってこうなっているのかなぁ」と思いを巡らせていた。
体重の増減が話題になりがちな女性芸人――昨今の事情を芸能評論家の三杉武氏はこう話す。
「芸人は数多いて、売れるのは非常に難しい世界。そして今は女芸人も多いですよね。売れるまでは、他の芸人と差別化して目立つために、キャラづけのためにあえて太る女性芸人もいるはずです。そして、売れてからは徐々にシェイプしていく人もいますよね。
オダウエダの植田さんは2021年のお笑いコンテスト『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝してお金が入り、そこからの暴飲暴食で増量してしまったとのことですが、現在はその豊満な体型を生かして爆笑を取っていますよね。スレンダーな大学時代のままの体型だと、今の芸風はできなかったでしょうね」(三杉氏、以下同)
大学時代、21歳前後の植田に対しては、
《植田は普通に可愛いから太ることで可愛さや美人さを醸し出さない様にしてるのプロだよね》
《確かに、この状態で裸ネタとかやっても笑えないですもんね》
といった声も寄せられている。
「最近は、“ルッキズム”が厳しく言われ、お笑いでも容姿イジりはやらないようになっていますが、逆にやりづらさを感じている女性芸人もいるようです。元アジアンの隅田美保さん(49)や元尼神インターの誠子さん(36)などはそういったことを嫌ったのでしょうが、男女限らず“イジってくれよ”という芸人もいますから、そのあたりの線引きは難しいですよね。
加えて、本人が“おいしい”と感じていても、視聴者が“ひどい”と思ったらテレビ局にクレームが入ることもありますからね。
ただ、現在も体型や身体的特徴を武器にしている芸人も少なくありません。元アジアンの馬場園梓さん(44)はプラスサイズのファッションをプロデュースしていましたし、モデルとしても活動しましたからね。
長らく“痩せているほうが綺麗”だという風潮がありましたが、今や多様性の時代。海外の人からはぽっちゃり系の日本人女性も人気ですし、多様性の時代だからこそ、受け入れている芸人の容姿イジりはOKにしてもいいのではないかとも思えますよね」
売れるために、そして売れてからの“次の仕事”のために――体型の変化がたびたび注目を集める女芸人たち。時代の流れの影響もあり、その仕事のやり方にも変化が生じているところもあるようだ。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。