浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
いつだって新幹線で移動するのは旅気分。ワクワクするもんだよ。東京駅から乗車して、買い込んだものを、すぐに座席で広げて“お店”にしちゃってさ。
最初の停車駅・品川を過ぎる前に、弁当のおかずをツマミに飲みだしたりして。でも、それだと早すぎる。腹が減っているんだろうし、一刻も早くビールを飲みたい、その気持ちも分かる。
考えてほしい。のぞみだろうと、ひかりだろうと、東海道新幹線は品川から約10分後には新横浜に到着する。新横浜だって油断禁物、まだまだ乗客は入ってくるからね。
通路側に座った場合、早々に広げてしまったお店を一旦、閉店しなきゃいけないだろう。
後から来た乗客は膝の前を通るだけではなく、この季節、マフラーや上着を脱ぐ。そうなったら、せっかく東京駅のデパ地下・大丸で買った寿司に埃がかぶってしまって、台なしだ。
ただ、自由席・指定席に限らず、奥の窓側さえ確保できれば、好きなタイミングで「プシュッ!」してもいいけどね。
でも、あなたが、のぞみ号に乗ったとしたら、新横浜を通過後、名古屋まで1時間以上は、どこの駅にも停車しない。
新横浜を出てから、ゆっくりと飲めばいいし、食べたらいいんじゃないかな。