3月31日から公開が始まった、櫻井翔(41)と広瀬すず(24)のダブル主演映画『ネメシス 黄金螺旋の謎』。同作は3月31日~4月2日の全国映画動員ランキングに初登場3位を記録し、興行収入は2億円を記録している。

『ネメシス 黄金螺旋の謎』は、2021年4月クールに同キャストで放送していた連続ドラマ『ネメシス』から2年後を舞台にした正統続編映画。

 連ドラ版は櫻井演じるヘッポコ探偵の風真と、広瀬演じる天才少女のアンナ。そして、江口洋介(55)が演じる探偵事務所の栗田所長の3人がさまざまな事件を解決していく物語だった。

 映画は主人公のアンナ(広瀬)が“仲間や親しい知人が次々と惨殺されていく悪夢に毎晩うなされるが、これが予知夢かもしれなくて……”というところから始まる、《伏線だらけの99分間》な作品である。

《「これをどうやって映像化するのだろう」

 幾重にもストーリーが折り重なる台本を読んだ直後の感想でした。撮影を終えた今なお、とても楽しみにしているところです。

(中略)次から次へと湧き出て、絡み合うような物語を、大きなスクリーンで楽しんでいただけたらと思います》

 と、櫻井はコメントしていた。

「『ネメシス 黄金螺旋の謎』は、 “連ドラ版の世界観そのままに予算マシマシで豪華な映像で描かれる後日談”という感じで、連ドラの派生映画としては比較的ポピュラーな構成の作品でした。

 シナリオが、一般的な推理モノの域を超えてSF要素強めな感じになっているのもドラマ版と変わらず。役者陣の演技など素晴らしいものもありましたが、実際に観た観客からは厳しい声も多く寄せられていますね……」

 そう話すのは、実際に『ネメシス』を鑑賞した映画ライター。さらにこう続ける。

「また、私が『黄金螺旋の謎』を観たのは、公開から3日目の日曜日の午前中の10時30分の回、首都圏にある大手シネコンでしたが、席がガラガラでしたね。座席数339(うち車椅子席2)の箱だったんですが、座席は100席も埋まっていない感じでした。

“あれ、始まったばかりでこの感じ”と思ってしまいましたが、この調子だと興行収入は今後、かなり伸び悩むかもしれませんね……」(前同)