■ライバルの2番組は『鉄腕DASH』以上のコア視聴率
12月7日の『鉄腕DASH』2時間SPは新企画「DASH100人食堂」と人気企画「DASH島 造船計画」の2本立てで放送され、「DASH島 造船計画」には城島が登場した。
一方、地域の祭りやイベントが激減した過疎化の町に活気を取り戻してもらうべく、町の人を100人集め、地元自慢の食材を使って即興アイデア料理を振る舞う新企画「DASH100人食堂」には城島、松岡の出演はなく、SixTONESの森本慎太郎(28)と高地優吾、なにわ男子の藤原丈一郎(29)と大橋和也(28)の4人のみが登場することに。これに、
《もうTOKIOは用済みですか?わたしは5人が0から作り上げてきた鉄腕DASHが好きでした。成長した番組を後輩が乗っ取った番組なんて見たくない。今の状況、跡を継いだなんてとても思えない》
《100人食堂いい企画だな〜って思うけどTOKIO誰もおらんのはなんだかな〜と思って見てる》
といった声が寄せられた。
「内部が大揺れ、松岡さんの降板の可能性もささやかれていて危機的状況にあると言えそうな『鉄腕DASH』ですが……実は“外”からも追い詰められているんです。
同時間帯放送の千鳥がMCを務める『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)、バナナマンがMCを務める『バナナマンのせっかくグルメ!!』(TBS系)は『鉄腕DASH』に匹敵する、日によっては上回る視聴率を取りますからね」(前出の制作会社関係者)
12月7日の『鉄腕DASH』2時間SPの世帯視聴率は7.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は5.2%、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)は3.7%だった。
同日の『せっかくグルメ』も2時間SPは、バナナマン・日村勇紀(53)が京都・祇園で中華、山梨県甲府でステーキなどを堪能。初登場のムロツヨシ(49)が栃木・那須で生姜焼き、ナポリタンなどに舌鼓を打った。そんな同番組の視聴率は世帯7.5%、個人5.1%、コア3.8%だった。
「同日、フジテレビでは『THE MANZAI 2025』の放送があり、『鬼レンチャン』の放送はありませんでしたが、前週の11月30日の2時間SPは看板企画『サビだけカラオケ』を放送。Aぇ!group・佐野晶哉さん(23)、WEST.・濱田崇裕さん(36)などの人気出演者が挑戦しましたが、世帯4.5%、個人3.7%、コア4.2%でした。
各局が重視しているコア視聴率は、『鉄腕DASH』よりも『鬼レンチャン』と『せっかくグルメ』のほうが高い日もあるんです。
『鬼レンチャン』は気軽に見られて単純にゲラゲラ笑える番組で、子どもたち、学生を中心に大人気。『サビだけカラオケ』というフォーマットでの千鳥とかまいたちのイジり、ツッコミが冴えわたっていますよね。
『せっかくグルメ』はTBSドラマの番宣などでSnow Man・目黒蓮さん(28)のような豪華ゲストが出演しますし、そんなトップ俳優が地方に足を運んでグルメを堪能する姿が見られるのは貴重ですよね。また、日村さんは本当に美味しそうに食べますし、彼が食べる姿は一種の中毒性があるとも言われていますね。
『せっかくグルメ』は『鬼レンチャン』と同じく日曜の夜に気軽に見られて、幸せになる番組と言えそうです。そんな両番組には、すでにファンがしっかりついていますよね」(前同)
25年1月2日には『せっかくグルメ』の新春スペシャルが4時間にわたって放送されたが、年末の12月28日にも4時間にわたって年末SPを、26年1月1日午前5時からは『バナナマンの早起きせっかくグルメ!!元旦SP』を、1月4日は17時から4時間にわたり新春SPが放送されることも発表されている。
「大人気で数字が取れるからこそ、TBSの年末年始は『せっかくグルメ』尽くしになるんでしょう。『せっかくグルメ』そして『鬼レンチャン』という強力な裏のライバル番組に数字で迫られ、すでに一部では抜かれて、『鉄腕DASH』は今回の騒動が勃発する前から決して安泰ではなかったんです。
そこに国分さんの緊急降板があり、さらにここにきて松岡さんが怒りを示し、日テレがお詫びをするような事態にまで発展してしまい、松岡さんと城島さんが番組から離れる可能性も出てきつつあると……。
しかし、多くの視聴者は『鉄腕DASH』を“TOKIOの番組”と見ています。ですので、もし2人が降板して、その後、日テレが同番組を強引に継続させたとしても――強力なライバル『せっかくグルメ』と『鬼レンチャン』に飲み込まれてしまうのでは、という見方が強いですね」(同)
30年続いてきた『鉄腕DASH』。元TOKIOメンバーと日本テレビの関係が揺らぐなか――2つのライバル番組は、着々と爪を研いでいるだろう。