■“超肝いり”として進められている番組が12月23日に放送予定

 俳優・浅野温子(64)と武田鉄矢(76)がダブル主演を務め、フジテレビの月9ドラマでも伝説的作品とも言われる『101回目のプロポーズ』(1991年7月期放送)。その続編『102回目のプロポーズ』には唐田えりか(28)、霜降り明星せいや(33)、伊藤健太郎(28)が出演することが発表されており、フジテレビの配信サービス「FOD」で全12話が独占配信され、その後の地上波での放送も予定されている。

 芸能プロ関係者は言う。

「“過去の栄光にすがっている”といった厳しい声もSNSでは上がっていますよね。業界内からも、新しいコンテンツを作るパワーがないのではという意見も出てしまっていますが……さらに、“世間のニーズある?”“感覚がズレているのでは”と指摘する声が上がる特番がもう1つ放送予定なんです。それは、12月23日19時から放送予定の『ホンネ喫茶 永田町』ですね」

『ホンネ喫茶 永田町』は加藤浩次(56)がMCを務め、政治家をはじめとする出演者が、どうすれば日本がもっとよくなるかを本音で話す番組で、“ホリエモン”の愛称で知られる実業家の堀江貴文氏(53)らが出演することが発表されている。

「堀江氏がフジテレビに出演するのは実に20年ぶりということもあり、制作サイドは、相当話題になるだろう、かなり盛り上がるだろうと考え、超肝いり企画として水面下で慎重に進められたといいます。20年前の“ニッポン放送買収騒動”の中心にいた堀江氏は、その後、フジテレビを“出入り禁止”になったといいますからね」(前同)

 2005年2月、堀江氏が当時率いていたライブドアが時間外取引を利用してニッポン放送の株式の35%を握ったと発表。ニッポン放送はフジテレビの親会社であり筆頭株主で、ニッポン放送を支配すれば、フジテレビにも影響力を行使できると考え、ライブドアはニッポン放送の株式を狙った。

 フジテレビ側もニッポン放送株を買い増しし、ライブドアの過半数取得を阻止しようと動き、最終的にライブドアが保有株をフジテレビに売却することで合意した。

「当時、フジテレビの会長だった日枝久氏(87)と堀江氏がバチバチにやり合いましたからね。この騒動以降、堀江氏はフジテレビを出禁になったと言われましたが、日枝氏が今年6月、フジ・メディア・ホールディングスを去ったこともあり、堀江氏にオファーをかけて番組出演が実現したと見られます。ただ、今、“ホリエモンのフジテレビ出演”にどこまで引きがあるのか……。

 年末年始は各局が豪華出演者を集めた特番で勝負に出てくる時期ですし、フジテレビも自信満々に堀江氏が出演する特番を編成したと見られています。ただ、堀江氏がフジテレビの番組に出演することを複数のメディアが報じ、ヤフーニュースにも記事が掲載されていますが、コメント欄は全く盛り上がっていません。

 たしかに、“買収騒動”当時はフジテレビと堀江氏の激しいやり合いは大注目されましたが、もう20年前の出来事ですからね。正直、世間は“そんなこともあったね”程度にしか受け止めていないのではと。

 今年のフジテレビは、中居正広氏(53)の女性トラブルに端を発した大問題で大揺れではありましたが、そうしたこととは関係なく、“出禁だったホリエモンのフジテレビ出演”が年末特番の“ウリ”になるという感覚がズレているのではないか、視聴者のニーズに応えられていないのではないか、という話が芸能関係者の間でもされていますね」(同)

 同日、日本テレビでは明石家さんま(70)の『踊る!さんま御殿!!』のSPが放送される。同番組には今年輝いた著名人が多数出演するようだが、20年間フジテレビを出禁になっていたとされる堀江氏が出演する『ホンネ喫茶 永田町』は、強力なライバルを制して、多くの視聴者を集められるだろうか。