■名字・脱走犯・忍者――多数の考察要素が大沸騰
2023年11月に放送された「名探偵津田」の第2話は、7人しか住民がいない「戸隠村」をロケで訪れた津田が村祭りを見せてもらおうと思ったら、村長・五百旗頭茂雄(いおきべ・しげお)が何者かに惨殺され、さらに彼の親族も東京で殺されていて――という事件。
事件の真犯人は、村の広報を担当する初老の男性・鈴木昌輝だった。動機は、村長が村のリゾート開発をするつもりだと思い込み、それを防ぐために殺害してしまった、と自白していたが――、
「続く24年12月放送の第3話では、本筋の事件とは別に、第2話の犯人・鈴木が脱走していたことを示唆する演出があり、視聴者をざわつかせていたんです」(前出のテレビ誌編集者)
第3話の事件は「有名人の卒業アルバム、その地元に行けば意外とすんなり手に入る説」のVTR終了後に発生。後に、同説検証のVTRに多くの伏線が仕込まれていたことが明らかに――という構成だった。
そして同VTRには、“重要指名手配犯・鈴木昌輝の張り紙”が映り込んでいたのだ。第3話で触れられることはなかったが、第2話の犯人・鈴木と思しきグレーヘアの男性の顔写真とともに、「長野戸隠村連続放火事件犯人」「300万円」などと書かれた張り紙だった。
当時は、“鈴木脱走説”が唱えられていた一方で、鈴木は第2話では「連続放火」はしていなかったことも、謎に拍車をかけていた。
そんな謎まみれの男・鈴木と同じ名字を持つ女性・エリザベススズキが、第2話の舞台である戸隠村を紹介する動画に登場したこと、“忍者”というワードが強調されたことなどから考察は沸騰。
《これを紹介している子がエリザベス鈴木。彼女の祖父は高度経済成長期に隠れ里の戸隠へ移り住む。戸隠で鈴木と言えば第2話の犯人が広報・鈴木。(略)隠れ里とも言われる戸隠へ逃亡中だったりする? 彼女の祖父と広報・鈴木は親子関係かな?》
《何故刑務所から脱走出来たのか謎だったが忍者だから脱走出来たのか。再び戸隠に身を隠してる可能性あるな》
《名探偵津田第三弾の時の指名手配脱走の男が復讐のため津田を嵌めて犯人に仕立て上げるって話かね》
《「戸隠は忍者の里としてだけでなく、身を隠す場所としても知られていた。様々な事情を抱えた人々が、出自や身分を隠して移り住んだ場所」を都合よく解釈すると、前回出てきた指名手配犯やペンション事件の犯人、野呂佳代などの事件の犯人ポジションだった人たちが今回戸隠に雲隠れしている可能性が高いかもしれない》
《戸隠channelも更新されてるし忍者が関係してるんだろう》
といった、多くの推理が寄せられている。
「エリザベススズキが第2話の犯人・鈴木昌輝の関係者や親族の可能性があり、彼女が第4話の重要人物として登場する可能性もありそうですよね。過去のシリーズがそうだったように、今回の『戸隠channel』の動画“#3”自体が、事件に深く絡んでいるということもありそう。
同動画の中には、戸隠村で2023年から24年の間に一気に村の人口が減少していることも紹介されており、そこでもなんらかの事件があった可能性がありそうで、そこも絡んでくるのかも。
また、“戸隠流”という流派が長野・戸隠山で発展したというのは現実でも有名な話。この名前を強調しているだけに、第4話では忍者や忍術の存在が重要な要素として登場するのではないでしょうか。
津田さんが『シリーズ最大スケールの謎』に挑む、と謳われているだけあり、かなり壮大な展開になりそうですね」(前同)
今回、劇団ひとりが全く別の企画の最中に“殺害”されたこともそうだが、常に視聴者の度肝を抜く仕掛けを繰り出してくる「名探偵津田」。今回も、『戸隠Channel』や過去の放送回などに、多くの伏線が貼られているのかもしれない。果たして今回、名探偵・津田は事件を解決できるのだろうか――。