■横山裕のケガで“ピンチ”が言われる『ドッキリGP』の視聴率は――

「日本テレビの土曜日は現在、9時台のドラマ枠終了後に『with MUSIC』が放送される流れとなっていますよね。10月クールは『良いこと悪いこと』(夜9時~)が放送されましたが、同ドラマは個人・コアとも視聴率は良かったんです。

 本来、直前に放送されている番組に多くの視聴者がいれば、チャンネルは変えられずにその後の番組の数字も良くなるものですが、『with MUSIC』はそうはなっていないと。視聴者は意思を持って他局に変えたり、テレビを消していると考えられ……日テレ上層部も、もう厳しいと考えたのではないでしょうか。

 メインの有働さんと松下さんは他では人気なだけに、やはり番組が視聴者のニーズと合っていなかったんでしょうね……」(前出の広告代理店関係者)

 また、年初から引退した中居正広氏のトラブルに端を発した “中居氏・フジテレビ問題”が勃発したフジテレビでは、同騒動の影響による業績悪化、それに伴う制作費削減などもあり、「他局に比べて、低視聴率番組を続ける余裕はない」(前同)と言われる状況。そんな同局では、アンガールズ田中卓志(49)がMCのクイズバラエティ番組『呼び出し先生タナカ』(月曜夜8時~)の来春終了話が浮上している。

 同番組も視聴率低迷が言われていて、たとえば12月8日放送回は7時台からの2時間SPだったが、視聴率は個人3.6%、コア2.2%。同時間帯に放送された日本テレビの人気バラエティ番組『有吉ゼミ』は個人6.6%、コア4.4%。『呼び出し先生タナカ』は倍近い差をつけられている。

「フジテレビでは、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(土曜夜7時~)も、危ないという報道が出てきていますよね。その一番の理由は、出演者のケガですよね」(同)

『ドッキリGP』では、24年11月にお笑いコンビ・タイムマシーン3号の山本浩司(46)、そして先の12月11日にSUPER EIGHTの横山裕(44)が収録中に骨折等のケガを負ったのだ。

 山本はドッキリに引っかかった際に転倒し、「左第七肋骨」を骨折。横山は《回転台の上に乗るゲーム》の収録中に負傷し、「右肋骨骨折、腰椎捻挫」で全治2か月のケガを負った。約1年の間に2度も出演者に大きなケガを負わせてしまったことに、厳しい目を向ける視聴者も少なくない。

「さらに、今年のフジテレビの大騒動の影響で、同局のバラエティでは全番組制作費が35%カットになるといった話もあり、『ドッキリGP』も例外ではないでしょう。収録で大きなケガが続いていること、そして予算面でもこの先、苦しくなってくると見られていますね」(同)

 そんな『ドッキリGP』だが――実はかなりの高視聴率番組。12月13日放送回の視聴率は、個人3.7%、コア3.6%。同時間帯には、今年で9回目となる賞レース番組『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』(日本テレビ系)が放送されていたが、こちらはコア3.4%だった。

「お笑いの賞レース番組は高視聴率を取るものですが、『ドッキリGP』のコア視聴率は『THE W 』よりも高かったと。フジテレビは一連の騒動前から低視聴率に悩まされていますが、そんななかで『ドッキリGP』は常に高いコア視聴率を獲得しています。Snow Man向井康二さん(31)扮する“マッサマン”の活躍もあり、同番組は特に子どもたちから絶大な支持を得ていると言われていますね。

 そのため、フジテレビとしては『ドッキリGP』をできるだけ続けていきたいはず。26年の春以降も番組は継続されるようですが、出演者のケガ、そして制作費の面を考えると……“絶対安泰”という立場ではないようですね」(同)

 やはり、番組の終了&継続の背景には明確な理由があるようだ。