人気ロックバンド・ユニコーンの川西幸一(63・Dr&Vo)、手島いさむ(59・G&Vo、以下、テッシー)、EBI(57・B&Vo)によるバンド・電大のライブツアー「ありがとう!10周年!」&「ようこそ!11周年!」の最終公演が3月29日に川崎のライブハウス・セルビアンナイトで開催された。

 約3年ぶりとなったライブハウスでの全国ツアーを締めくくる演奏に、詰めかけた観客から大きな歓声が上がった。

 コロナ禍を経て、久しぶりのライブハウスツアーとなった今回は、電大結成10周年を祝い、11周年に向けてスタートするという記念すべきもの。会場では「Body Guard」「D―SHOCK」「よかった」などの人気曲が次々に披露され、声出しが解禁となった客席からは大きな声援も飛んだ。

 ツアー途中からは、電大名物の「目安箱」コーナーも復活。ライブに訪れたファンからの要望やコメントをステージ上で読み上げるもので、「次回のライブはどこに行きたいですか」と、早くも次のライブを心待ちにするファンの声が届いた。

 これにテッシーが「高知でやってくれというリクエストは届いているんだよ」と明かしたが、「ソロではよく行くんだけど、電大でとなると難しい」と運営ならではの苦悩を述べた。それに応えて川西が「じゃあ、テッシーがソロライブをやって、サポートメンバーとして俺らが行こう」ととびきりのアイデアを披露すると会場は大いに沸いた。

 ライブ終盤ではメンバーが口々に「また会いましょう!」とファンに呼びかけ、次回のライブの開催が遠くないことを予感させると、盛大な拍手が起こった。平均年齢59歳のベテランバンド・電大はまだまだ成長中だ!