日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
爽快なオープンドライブも含めてスポーツカーの魅力を小さなボディに凝縮
■後輪駆動の採用で前後輪の重量配分も理想的
スズキカプチーノは、軽自動車の規格に収まる2人乗りのスポーツカー。直列3気筒660ccターボエンジンを縦置きに搭載して後輪を駆動する。
後輪駆動だからフロントウインドーと前輪の間隔が広く、ボンネットも長くてカッコイイ。ボディの側面にエンジンルーム内の熱を車外へ吐き出すエアアウトレットも装着した。
4ウェイオープントップも注目される。ハードトップは3分割して取りはずせる。リヤウインドーとリヤピラー(柱)も回転しながら収納され、手動式ながら簡単にオープンドライブを楽しめた。
カプチーノはマツダロードスターを軽自動車サイズに縮小したようなクルマで、オープンボディながら剛性が高い。ステアリングの操舵感も手応えがしっかりしていて、当時のクルマでは車両がドライバーの操作に対して正確に反応した。
しかも操舵は前輪、駆動は後輪だからメカニズムが分散され、前後輪の重量配分も51:49と理想的だ。走行安定性も優れ、オープンドライブの爽快感も含めて、小さなボディにスポーツカーの
楽しさを凝縮させていた。
エンジン回転計を中央に配置した3連メーター
3連メーターの中央にはエンジン回転計を配置した。最高出力は6500回転で発生するが、エンジン回転計のレッドゾーンは8500回転以上だ。
シートは体をしっかりとホールドするバケットタイプで、シート生地は特殊な加工を施したビニールだ。車内には囲まれ感が伴う。
1998年に現在の軽規格が導入される前の設計だから、全長は今よりも100mm短い3295mmで、全幅も80mm狭い1395mmだった。エンジンは660ccだ。
カプチーノは1991年に発売されて1998年に終了した。最も新しい中古車でも27年を経過するが、その割に中古車の流通台数は多い。車種に強い魅力があるためで、中古車価格は150〜180万円になる。さほど高騰していない。