「お話全体、キャラクターみんながキラキラしているような時間帯に“これやっていいんすか?”というのが正直なところでした」
4月3日の完成披露舞台あいさつで木村拓哉(50)がそう話したのは、4月10日スタートの主演ドラマ『風間公親―教場0―』のこと。同作は、木村にとって2014年放送の『HERO』以来9年ぶりの、フジテレビ系の「月9ドラマ」である。
「木村さんは月9ドラマの最多主演記録を誇り、『教場0』で11度目となります。“高視聴率男”として結果が求められているのを感じているところでしょうが、今回の作品は“難しい”と感じているようですよね。
『教場』シリーズは2020年、2021年の新春SPドラマとして放送した時もそうですが、非常にシリアスで、重々しい雰囲気の作品。加えて、いまや見逃し配信の存在などで深夜ドラマもゴールデン帯ドラマも、視聴者に等しく扱われるような時代の変化もあるのでしょう。いつもに比べて、木村さんの発言が弱気なんですよね」(制作会社関係者)
たとえば、木村は完成披露舞台あいさつで「月9」というブランドについて、
「いまや何曜日何時より、作品に力がないと視聴者に楽しんでもらえない。もう“月9”と言わなくていいんじゃないかな」
と、コメントしている。
「木村さんの最後の連ドラは、2022年4月クールの『未来への10カウント』(テレビ朝日系/木曜21時~)でしたが、同番組の第3話・第4話で視聴率1ケタ(9.9%/9.6%)を記録。木村さん主演のドラマで視聴率が1ケタ台なのは、初の出来事でした。
さらに、現在は“月9”のブランド力は急速に低下していて、1月クールに放送していた北川景子さん(36)の主演ドラマ『女神の教室』は平均世帯視聴率7.0%、各局が重視する13歳~49歳までのコア視聴率も2%台前半(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、かなりの低視聴率となってしまいました。
木村さんも、数字を取るのは簡単ではないと感じていて、加えて、“このままいけば天下のキムタクドラマが連続で1ケタになってしまう……”そうした恐れがフジテレビサイドにもあるのではないでしょうか。
現在は、コア視聴率の方が重視され、世帯視聴率は飾りのようなところもありますが、メディアに数字として出ていくのはまだまだ世帯視聴率ですよね。そこで“フジテレビでキムタクドラマが連敗”なんて事態だけは絶対に避けないといけない。前回、『未来への10カウント』が1ケタを記録した際は、テレ朝上層部の顔が青ざめていたといいます。同様の事態となれば、フジテレビでも“責任問題”が発生するかもしれません。
木村さんの『教場0』を絶対に成功させるため――フジテレビでは、木村さんを最大限バックアップする“プラン”があるといいます」(前同)