■「テレビに出られなくなるのは確実」元キー局Pが解説

 俳優業において、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』(すべてテレビ朝日系)などのテレビドラマを中心に活躍してきた米倉。麻薬取締法違反などの疑いで書類送検された彼女を、テレビ局は今後起用するのだろうか――。元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう解説する。

「不起訴になる可能性もありますので処分次第でしょうが、一旦はテレビに出られなくなるのは確実でしょう。交際相手の件も含め、捜査に協力しなくてはならないでしょうしね。ただ、過去に違法薬物で逮捕された俳優でも未来永劫、テレビに出られないというわけではありませんからね」(以下、鎮目氏)

 2020年9月に大麻取締法違反に逮捕された伊勢谷友介(49)は映画『ペナルティループ』(24年)などの作品に出演しているが地上波ドラマにはいまだに復帰できていない。また、23年6月に同罪で逮捕された永山絢斗(36)は現状、表舞台から姿を消している。

 一方で19年3月に麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧(58)はNetflixなどの配信作品を中心に活躍中で、25年9月にはバラエティ番組『メシドラ 〜兼近&真之介のグルメドライブ〜』(日本テレビ系)に出演し、1月22日深夜放送の『提供ハリウッドザコシショウ』(tvk)にも出演予定など、少しずつだが地上波で目にする機会も増えつつある。

「罪を償ったうえで“薬物に絶対に手を出してはいけない”という啓蒙活動をやるという役割も芸能人には求められます。仮に米倉さんが起訴された場合でも――処分確定後、ボランティア活動に懸命に取り組んでいけば、いずれテレビへの復帰可能性もあるはずです。

 ただ、米倉さんはこれまで“曲がったことは許さない”という正義感あふれる役柄を演じることが多かった。ヒール役が多い瀧さんに比べるとテレビ側は“起用しづらい”と考える可能性は高いでしょうね。どうしても俳優のイメージは演じてきた役柄に引っ張られますからね。

 処分が確定したうえでという前提になりますが、米倉さんの復帰への道は、舞台からということになるのではないでしょうか。さらに配信作品に出演するなどの実績を積み重ね、その後、地上波テレビへ――ということになるのでは。

 それでも数年はかかるでしょう。地上波はスポンサーが絡みますし、警察沙汰の騒動になった芸能人を番組に出すと視聴者からクレームが入ることもありますから、テレビ復帰への道は相当厳しいものになりそうです」

 数多くの映画を製作する映画会社のプロデューサーも「当分はオファーはしないです。映画でも難しい」と言う状況にある米倉。不起訴になる可能性も言われているが、地上波ドラマで彼女の演技が見られるのは、かなり先のことになるのかもしれない――。

鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。2019年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)