■レトロ感と“真新しさ”がキーワード
「このお菓子帳、特徴的なのは、多くのユーザーが駄菓子をファイリングしていることです。かつては子どもたちの憩いの場として定番だった駄菓子店ですが、後継者不足や少子化に伴って今では見かけることすら珍しくなってしまいました。
いわば、現代の子どもにとって駄菓子は身近なものではなく真新しい存在であり、“コレクションしたい”レアカードのような感覚なのでしょう」(前出の児童向け雑誌ライター)
自身の子どもが“お菓子帳”作りにハマっているという都内のIT企業に勤める40代の男性が話す。
「子供がファイリングしているお菓子は数十円~100円ほどの駄菓子が多いですね。両面テープを使ってひとつずつお菓子を貼り付けていく作業が子どもにとっては楽しいようです。また、ボンボンドロップシールのような珍しいグッズだと“レアだからあげたくないこれ”って思ってしまうそうですが、お菓子なら、“コンビニでも買えるじゃん”と気軽に子ども同士で交換ができると喜んでいます」
また、親世代にとって駄菓子は当たり前の食べ物だが、街中から駄菓子店が消えた子ども世代にとっては、駄菓子そのものが物珍しく見えるようだ。
「子どもにとってはレトロな駄菓子の商品パッケージが物珍しい。可愛らしく見えるそうです。また、お小遣いでいくつも買うことができるという手軽さも子どもにとっては人気の理由でしょうね」(前同)
親子でお菓子帳作りを楽しむケースも珍しくないという。
「子どもの頃に駄菓子を食べていた親世代は子どもと一緒にお菓子帳作りを行うことで“レトロ感”が刺激される。懐かしの駄菓子をコレクションし、子どもと一緒に食べると幼き日に戻ったような気持ちになれて、仕事のストレスも吹き飛びます」(同)
スマートホンひとつでなんでも操作でき、電子決済も当たり前になった令和の時代。次に注目を浴びる平成文化は一体、何になるのか。