■ネタバレしても面白い『再会』
原作がある作品にしては珍しく、X上では《23年前の事件、父ちゃん…もしかして相撃ちではなかった? 最後の銃声、淳一が銀行強盗を…? それを悟った圭介は銃をポケットに…?見れば見るほど考察がとまらーん!!》《当時隠した拳銃はなんのために、誰のために隠されたのか?》などと、考察が盛り上がっている。
原作は、2012年にも江口洋介(58)主演でSPドラマ化(フジテレビ系)されている。ネタバレを探せばすぐ見つかるはずだが、それでも考察が盛り上がるのは、ドラマ自体の力があるからだろう。演出、構成の巧みさもあるが、なによりメインの同級生4人の演技が素晴らしい。
特に竹内は、淳一が万季子(井上)の美容院で髪を切られているときの照れた表情から、通夜と喫茶店でのコミカルな会話、銃を入れたタイムカプセルを掘り起こそうするまでのシリアスな雰囲気まで、すべてが自然で感情がしっかり伝わってきた。これに演技技巧者の井上、瀬戸(清原)、渡辺(佐久間)が加わるのだから、視聴率と配信の数字が高いのは納得だ。
この先、過去と現在の事件をつなげる謎解きが用意されているようだが、公式サイトで井上が台本を読んで「彼らの心模様や関係性の変化の描写に興味を持った」と語っていることから、同級生の感情があらわになっていくのがメインに描かれそうだ。21年放送のヒット作『最愛』(TBS系)に似ているという声もあるが、この4人の力量を考えれば楽しみしかない。
同じくミステリーの鈴木亮平(42)主演の日曜劇場『リブート』(TBS系)も、TVerのお気に入り登録数が96.8万と好調で、『再会』を追い抜いた。こちらも内容、キャストともに好評で、冬ドラマはこの2本が盛り上げてくれそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。