■ゾンビたばこが若者を惹きつける理由
逮捕された羽月容疑者もまだ20代半ば。ゾンビたばこが若者を惹きつけるのにはどのような理由があるのだろうか。前出の薬物事情に詳しい関係者が語る。
「ゾンビたばこはエトミデートにパイナップル味などのフレーバーを混ぜている。その液体を電子タバコのような吸引器具で吸い込むのですが、甘い味がするので気軽な気持ちで試しやすい。
25年5月以降はエトミデートが指定薬物として規制されたことで、国内での売買価格も上がっているそうですが、1年ほど前までは吸引器具と60本のリキッドがセットで2万円ほどで国内でも購入できたといいます。金銭的にも手軽であることから若者を中心に広まっており、捜査関係者からは薬物使用の入り口となる“ゲートウェイドラック”と見られています」
沖縄を入り口に日本国内へと徐々に広まり始めたと見られる“ゾンビたばこ”。現在では西日本を中心に薬物汚染は進んでいると見られている。
「昨年11月末時点で東京、大阪、三重、福岡、大分、沖縄の1都1府4県で計22人がエトミデートの所持や逮捕、輸入の罪で逮捕されました。1月20日には大阪府警がエトミデート入りのカートリッジを密輸したとする医薬品医療機器法違反(営利目的共同輸入)の疑いでタイ国籍の女(31)を逮捕しています」(前同)
今回、逮捕された羽月容疑者が所属する広島カープの本拠地である『MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島』があるのも西日本の一大都市である広島市だ。
地元紙記者が話す。
「捜査を進める広島県警は、羽月容疑者の“購入先”に注目していると言います。県警はどうやら、羽月容疑者以外にも同じルートから“ゾンビたばこ”を購入したプロ野球選手が複数いると見ているようです。捜査線上には、西日本出身の選手の名前が上がっているとも……。今後の捜査の行方次第では、芋つる式の逮捕もあるのかもしれません」(同)
“ゾンビたばこ”蔓延は、球界を巻き込む事態に発展してしまうのだろうか――。