■前代未聞のタイミングだったMicroの逮捕劇

 一方、大麻所持の疑いで逮捕され“容疑者”としてその名が報じられたのは、音楽デュオDef TechのMicroこと西宮佑騎(45)だ。

「西宮容疑者は2月2日、都内の自宅でマトリの家宅捜索を受け、乾燥大麻数グラムが見つかり、麻薬取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されました。Def Techはその6日後となる2月8日に日本武道館で20周年記念ライブを開催する予定でしたが、今回の逮捕を受けて公演は中止となりました」(前出の全国紙社会部記者)

 記念の公演を前に表舞台からの降板を余儀なくされた西宮容疑者だが、業界内では以前からその行動を危ぶむ声も少なくなかったようだ。音楽関係者が話す。

「昨秋、都内のキャバクラでばったりMicroさんと居合わせたんです。Microさんはものすごいハイペースでお酒を煽っていて、周りのお客さんも女の子たちもドン引きするレベル。本当にひどい泥酔ぶりでしたね……」

 この酒席で、西宮容疑者は、自身を接客する女性を前に異様なハイテンションを披露していたのだという。

「Microさんは女の子に対して急に“お前、夢はあるのか!”と吠え始めたんです。皆が唖然としていると勢いのままにMicroさんは、“俺の夢はほぼ叶った”と謎のアピールをしていましたね。全員反応に困ったとはあのことです」(前同)

 以前から周囲が不安視するような不安定さを私生活では見せていたという西宮容疑者。捜査を担当したマトリにとっても、自宅への家宅捜査まで行ないながらも最終的に東京地検が不起訴処分を下した米倉の一件の直後の出来事とあり、面目躍如といったところかもしれない。

 一連のマトリの動きからは、その思惑も見え隠れするという。前出の全国紙社会部記者が話す。

「マトリは、警察内で薬物事案を扱う薬物銃器対策課などに比べて逮捕に向けた証拠固めの意識が低いとも言われます。殺人事件や特殊詐欺などの犯罪も組織内で扱い、書類送検した人物が最終的に不起訴処分に終わることを恥じる文化がある警察とは違い、マトリは麻薬を根絶するためなら積極的に捜査を進めるべきだと考える傾向にあると言われています。

 たしかに、大物芸能人が家宅捜査を受け、書類送検になったということがニュースになるだけで世間に与えるインパクトは大きく、麻薬に対する注意喚起につながるのは事実でしょう。人々に薬物使用の危険性を最大限周知できるタイミングを狙って家宅捜索を行ない、それが世間に大きく伝わっていく――マトリの方針が垣間見える一件とも言えるのではないでしょうか」

 警察とは異なるというマトリ。考え、動きは違うという両者だが、麻薬を取り締まるべく、日々動いているのは間違いない。