■『行列』は日曜夜の「日テレ最強布陣」を乱す存在に……

 番組は、島田紳助氏(67)をMCに迎えて2002年に『行列のできる法律相談所』というタイトルでスタートしたものの、いつしか法律相談ではなくタレントのトークがメインとなり、2021年9月には番組タイトルから『法律』が外れ、ついには『行列のできる相談所』に。

 視聴者からは「何の番組なのかわからない」「もう終わればいいのに」といった声がたびたび上がっている。

「日テレの日曜夜といえば、『ザ!鉄腕!DASH!!(鉄腕ダッシュ)』、『世界の果てまでイッテQ!』、そして『行列』と、他局の追随を許さない超人気番組が並ぶ最強の布陣でした。

 ところが『行列』だけはここ数年、数字を落としているんです。決して低視聴率というわけではないのですが、前の2番組と比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまうんです」(前出の制作会社関係者)

■日テレ上層部も『行列』を終わらせたい!?

 ミスがあった4月9日の『行列』の世帯視聴率は8.7%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は4.9%だった。同時間帯の『逃走中×逃走中 グレートコラボSP』(フジテレビ系)のコアは5.1%で、『行列』は後塵を拝している。

「前番組の『鉄腕ダッシュ』はコア5.2%、『イッテQ!』は7.6%。『行列』になってガクンと数字が落ちてしまうんです。コア4.9%はとても立派な数字ですが、視聴率お化け番組の『イッテQ!』の直後でその恩恵を大きく受けているというのは間違いなくあるでしょうね。

 そして何より、番組が長く続きすぎて“上がり目”はない、と見られてしまっていますね」(前同)

 そもそも番組タイトルが変わっている時点で役割は終えているという見方もある。

「紳助さんからはじまり、元雨上がり決死隊宮迫博之さん(53)、アンジャッシュ渡部建さん(50)と、番組レギュラーが不祥事で降板しているというのも視聴者やスポンサー的にもよくはありませんよね。

 それに日テレ上層部からも『行列』は目をつけられているといいますし、本音では終わらせたいとも聞こえてきています。そもそも2009年のリーマンショック以前にスタートした番組は制作費のベースが高く、局の負担になっているんです。

 ただ、ベテランの出演者とスタッフがいるからなのか、上層部もなかなか打ち切りを切り出しにくいようですね。番組の総合演出が『24時間テレビ』や『絶対に笑ってはいけないシリーズ』を手掛けてきたエース演出家で、2021年の人事で執行役員に昇格したT氏だという点も、忖度が働く理由ではないでしょうか」(同)