■「グァッチ」で一体感に包まれた横浜アリーナ

 2019年7月の『King&Prince 永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)では、ファンの間で“謎”だとされてきた「グァッチ」について、永瀬が説明する場面があった。

 番組ではリスナーからの「King&Princeがずっと使っている『ガッチ』という言葉の意味がわかりません。さらに本当は『グァッチ』と言っているという説は本当ですか? 意味が気になっているので教えてほしいです」というメッセージを紹介。

 これに永瀬も「マジで謎なんよね」と真意を知らないようだったが、「グァッチ」の生みの親は神宮寺だという。キンプリメンバーが取材を受けていた際、高橋がスベッてしまい、「シーンって、氷河期くらいの空間」になったとき、神宮寺が急に「グァッチ」と発したことでその場が和み、爆笑が起こったことがきっかけで、メンバーも使うようになったという。

 2019年7月、神奈川・横浜アリーナで行なわれたコンサート「King & Prince CONCERT TOUR2019」では、ステージ上で公開記者会見をやるという演出があった。ここでカメラマンから「グァッチください」と求められ、メンバーが親指を立てて“グァッチポーズ”を決め、さらにメンバーの「せーの!」の掛け声に合わせて、ティアラからも「グァッチ」の声が上がり、会場は一体感に包まれた。

■「シンデレラ」や「国民」ではなく「ティアラ」になったワケ

 前出の女性誌編集者が続ける。

「そもそもファンの愛称である『ティアラ』も、言ってみればキンプリとファンの合言葉のようなものですよね」

 2018年5月26日、岩橋玄樹(26)を含む6人のキンプリが都内でデビュー曲『シンデレラガール』発売記念イベントを開催。

 ファンの総称について、「シンデレラ」や「国民」など、さまざまな候補があったものの、最終的に「ティアラ」に決定。岩橋がグループのロゴマークを指しながら「『&』の上に王冠あるじゃないですか。違う言い方をすると“ティアラ”なので。5月26日はティアラの誕生日です、おめでとうございます」と説明し、ティアラはすっかり定着した。

「ちぇぎぽぽぽ」や「グァッチ」、そして「ティアラ」のような“合言葉”が、5月23日以降もキンプリとファンを強く結びつけてくれるはずだ。