■憧れは勝新太郎さん

 “最期”に食べたいものは、いつも食べていたものを、いつも通りに食べるのが理想じゃないの? 富士そばのかけそばとか。当たり前に食べてきたもの。ふぐとかカニとかは除外。特にカニは面倒くさいし。

 最期の頃は体も悪くなってるだろうから、点滴、胃ろうかもしれないよ。でも、ビールは飲みたいね。主治医にダメだと言われても、最後は飲むだろうな。

 下咽頭がんの治療をしていた勝新太郎さんが記者会見で、「煙草はやめた」とか言って煙草をふかしたじゃない。あれは憧れるよ。享楽を生きたんだから。

 最近は、部屋で寝てると乾燥しちゃって、起きたら、もう口の中が砂漠みたいにカサカサ。ペットボトルをガバッと飲んで、また寝たりして。

 乾燥と言えば、祖父の晩年も口が乾いてた。とはいえ誤嚥の可能性もあってガブガブ飲めないから、水に浸した脱脂綿をそっと、おじいちゃんの舌に付けたね。

 最後に口にするものは、やっぱり水だと思う。どんな人にも死は平等に訪れるわけで。その日は明日かもしれない。死んだら検視とかあるわけだから、下着だけはキレイなものをはいておこうとかさ。

 そういった「なんか、あっちゃいけねぇ」という緊張感を常に持って生きることが、老Guyなのかもしれないね。

玉ちゃん(たまちゃん)
1967年生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入りし、翌年、水道橋博士と浅草キッドを結成。一般社団法人全日本スナック連盟会長。