■和田アキ子“街ブラ番組”には懸念も……TBSの狙いを元キー局Pが解説
『アッコにおまかせ!』終了後に新番組をスタートさせるTBSの狙い、75歳になって足腰に不安のある和田に街ブラ番組を用意したことについて、数々の番組を立ち上げてきた元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう解説する。
「『アッコにおまかせ!』のような大きな長寿番組を終わらせるときには、ちょっと小さめの番組を用意するのはテレビ界の慣例です。小さな規模の番組に移ってもらうものの、完全に関係を断ち切らないというTBS側の配慮でしょう。
アッコさんはTBSの功労者ですし、関係が悪くなるのはマズいですからね。それを避けるために、代替番組をスタートさせるんでしょう。ただ、地上波深夜というのはある意味で特殊ですよね。最近のベテランタレントはBSが活躍の場になっていますからね」(以下、鎮目氏)
BS-TBSでは玉袋筋太郎(58)の『町中華で飲ろうぜ』、カンニング竹山(54)の『カンニング竹山の昼酒は人生の味。』などが放送されているほか、他局のBSチャンネルでもベテラン芸人の冠番組が多数放送されていて人気を博している。
「あえて地上波の深夜に編成されたのは、アッコさん側の意向もあったのかもしれません。『アッコにおまかせ!』の“代わり”にどんな番組をやりたいかヒアリングしたこところ、アッコさん側から“深夜で自由にやりたいね”という話が出て、スタートすることになった可能性もありそうです。
ただ、深夜は基本的に若年層の視聴者がメインですからね。ベテランタレントを起用することはあまり普通ではありません。それでも、アッコさんのことは老若男女が知っている。1周回って若者とスイングする展開もあるかもしれません」
足腰を痛めている和田を街ブラ番組に起用したことについては、
「たしかに、街ブラ番組は演者への負担大きいですからね。足の悪い人を起用するのは驚きです。ただ、街ブラには2種類あるんです。実際にかなりの距離を歩く番組と、街ブラと言いつつ訪問する店は事前にセッティング済みで基本は車移動。店を通りかかった体で店に立ち寄るというスタイルです。『アッコとジャンボ』はアッコさんの足腰に配慮して、後者の撮り方にするのかもしれません。
また、街ブラは行った場所や味について感想を言えばいいだけですから演者としては気軽なんです。ましてやベテランのアッコさんなら事前の準備もなく対応ができる。“アッコ色”を出して楽しくおしゃべりしてもらえるような、TBSとしても負担のかからないスタイルの番組にするのではないでしょうか。
それに相方もしっかりと考えられていますよね。ジャンボさんといえば、大食いキャラを活かして番組に呼ばれることも多い。アッコさんは一口二口食べて、あとはジャンボさんに食べてもらってアッコさんがツッコミを入れるという感じなら面白くなりそうです。『アッコとジャンボ』は、アッコさんにとってやりやすくて見栄えがいい番組になるのではないでしょうか」
和田の足腰は心配だが、『アッコとジャンボ』で芸能界のご意見番・和田の共演するジャンボが、和田にいじられるなどしてさらにブレイクする展開があるのかも――。
鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。2019年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)