■意味深なレストラン描写と「夫婦愛」の強調
また、今回公開された最終回ロングスポットに映った“レストラン”の描写から、極悪人・合六(北村)が退場したのでは――と感じられるところも。
第9話では夏海(戸田)が突撃した合六のレストランは、彼が闇組織のメンバーへ手料理を振舞ってきた事実上のアジト。公開されたロングスポットでは、そのカウンターに早瀬(鈴木)が立ち、「ハヤセ洋菓子店」の看板商品“ハヤセショート”と思しきショートケーキを夏海と、他の誰か2人に振る舞おうとしている姿が紹介されているのだ。それは、皿が3つ用意されているからだが、夏海以外の2皿を食べるのが誰かは不明。ただ少なくとも9話までのような、夫婦が命を狙われているような状況ではないことは明らかなのだ。
そして、合六との因縁に終止符が打たれたとして、物語はどのような結末を迎えるのか? 夏海は組織に加担していたことから、出頭する覚悟を決めている。刑務所に入った彼女の出所を早瀬が息子・拓海(矢崎)や母・良子(原田)と待つことになるのかもしれないが、そうなると早瀬が“儀堂の顔”で居続けることは難しいのではないだろうか。
第7話では、早瀬と夏海を“リブート”をした整形外科医・桑原瞳(野呂佳代/42)が、早瀬に「きちんと“定期メンテナンス”来てくださいね」と耳打ちする場面があった。確かに、劇中のような大規模手術なら、術後に手入れをしないと顔が崩れていってしまうのかもしれない。
そうなるとありえそうなのは、早瀬、そして夏海も顔を元に戻す“最後のリブート”を行なって家族と再会する――という展開だ。
今回の最終回ロングスポットは、第1話で早瀬がリブート前に息子・拓海を抱きしめ「絶対戻ってくるから」と泣きながら約束する場面から始まる。その後も「家族のために全てをかけた夫婦」「必ず帰ると約束した」という字幕とともに、これまでの早瀬夫婦の夫婦愛・家族愛の強さを感じさせる場面の映像が紹介されている。
『リブート』の脚本家・黒岩勉氏は3月18日配信の『WEBテレビジョン』のインタビューで、『リブート』は「究極の夫婦愛」、広く言えば“家族愛”の話だとコメントしているが、今回のロングスポットでもそれが強調されている感じが。「絶対戻ってくる」という約束の有言実行――それは、顔も元通りになって戻ってくる、ということか。
《早瀬陸は顔を戻すかもしれないけど、夏海は(※妹を案じながら殺された)綾香のために一香としての人生も引き受けて、顔は戻さずに生きていきそうだなと思ってる》
《夏海はハヤセ(※実家)で拓海と会った後、一香として自首する。ラスト。早瀬は顔を戻し家族のもとに帰る》
《早瀬夫妻は野呂ちゃんに元の顔に戻してもらって、刑期を終えた夏海と最後は皆で幸せに暮らすハッピーエンド希望》
といった結末を考察する声が多く寄せられている。
最終回を前に主演の鈴木は《早瀬家に平穏が訪れますように》、リブート前の早瀬を演じた松山は《もしバッドエンドなら皆様を代表して僕がプロデューサー成敗するので今日から素振り始めます》と、自身のXに投稿している。多くの視聴者はハッピーエンドを願っているはずだが、果たして――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。TBS『日曜劇場』は見逃さない。