■「絶望しかない」「法改正の必要を訴えたい」法曹界からも続々訴え
警察は春川さんに勤務先を変えることも助言していたというが、ポケモン好きの春川さんはポケモンセンターで働き続けていたとのこと。やりきれない事件に、Xでも、
《ストーカーを防ぐのは難しいよね…被害者はどうすべきだったのかな》
《警察に警告されようが接近禁止命令が出ようが逮捕されようが、全てぶっちぎって突撃してくる異常犯罪者は止めようがないっていう現実突きつけてくるな…》
といった、悲しみの声が続出。ほかにも27日8時過ぎにX上に投稿された、
《重度のストーカーの場合、接近禁止令はかえって殺意が駆り立てられているんだよな。いい加減警察は接近禁止令以外の方法を考えないといけないかも》
という意見は445万以上のインプレッションを集めた(3月27日時点)。日本のストーカー被害にまつわる規制の限界に、さまざまな議論が交わされている。
アトム法律グループの岡野タケシ弁護士も、この事件について同日にXで《絶望しかない》と切り出すと、
《逮捕しても、起訴されなければ釈放される。禁止命令が出ていても、物理的に近づくことを止める術はない。「まだ起きていない犯罪」を理由に、人の自由を完全に奪うことはできない。これが、自由主義の憲法を採用しているこの国の宿命でもある》
などとコメント。さらに岡野弁護士は類似事件として、元交際相手による犯行、被害者が警察に相談していたこと、さらに今回と同様の法的手続きが取られていたにもかかわらず起きてしまった2023年の博多駅前ストーカー殺人を例にとり、
《住む場所を変える。働く場所を変える。法律だけに頼らず、物理的な距離を取る。それが今、最も現実的な自衛手段の一つだと思う》
と記した。また、前衆議院議員の藤原のりまさ弁護士は、Xで
《対象者に異常な執着をみせるストーカーは殺人や性犯罪の前段階といっていい。ストーカー規制法違反の段階で二度と追えないくらいの厳罰に処すべきだ。法改正の必要を訴えたい》《ストーカー規制法違反の段階で断罪すべきだったんです》
などと投稿している。
1999年、女子大学生が元交際相手の男を中心としたグループから殺害された「桶川ストーカー殺人事件」を受け、その翌年に制定された「ストーカー規制法」。四半世紀の時のなかでは、ストーカーによる犯罪はまだまだなくならない。