考察系サスペンスが人気を呼んだり、挑戦的な作風や設定のドラマが賛否の声を集めるなど、なにかと話題になった冬ドラマも、ほとんどが最終回を迎えている。そんな中で、今回は目覚ましい演技を見せた女優3人をピックアップしよう。

 まずは戸田恵梨香(37)。鈴木亮平(42)主演の日曜劇場『リブート』(TBS系)で、同じ顔の別人の1人2役を演じた。同ドラマは、妻殺しの罪を着せられたパティシエ・早瀬陸(松山ケンイチ/41)が、自らの潔白を証明するため、警視庁の悪徳刑事・儀堂歩(鈴木)の顔に“リブート”するエクストリームファミリーサスペンス。

 本作では鈴木の、儀堂本人と儀堂に成り代わった早瀬との演じ分けが評価されたが、ここで終始、見事な受けの演技を見せたのが戸田だった。多くの謎が出てくるため、序盤から考察が盛り上がっていたが、ずっと話題になっていたのが、一香(戸田)は早瀬の妻・夏海(山口紗弥加/46)がリブートしたのではないかということ。

 第8話で一香の正体がリブートした夏海だと判明したが、思い返せば、戸田は何度も夏海を思わせる表情やふるまいを見せていた。早瀬や息子に対する表情や、ケーキを食べるシーンなど、今思えばすべて夏海だったのだ。鈴木のようにはっきり分かる形ではないが、こちらもまた見事な演じ分けで、常に夏海のリブートであることを匂わせていた。これにより考察は、より盛り上ったのだ。ドラマの裏MVPと言えるだろう。

 本作は戸田にとって『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)以来、5年ぶりの地上波民放の連ドラだが、その演技はさらに進化していた。かつてメディアを席巻した占い師・細木数子の波乱の人生を演じる、4月27日配信予定のNetflix『地獄に堕ちるわよ』も、すでに戸田の激変ぶりが話題になっており、今後の活躍が楽しみだ。