■『LOVED ONE』はトンデモ化の恐れも
そして、ディーン・フジオカ(45)主演の『LOVED ONE』(フジテレビ系/毎週よる10時~)だ。同ドラマは、法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」が舞台で、“死因不明社会”の闇に切り込む法医学ヒューマンミステリー。ディーンが演じるのは、アメリカで数多くの検死を担当してきた法医学者・水沢真澄。
死因不明のLOVED ONE(遺体)に残された痕跡を手がかりに、人を想う気持ちや生きていた時間を丁寧にすくい上げていく、ヒューマン寄りのミステリーのようだが、まだ情報が少なく内容が見えてこない。アメリカ帰りの変わり者の天才法医学者というのは、いかにも”おディーン様”なキャラでハマりそうだ。
相変わらずのクセ強な役柄を演じるようだが、バディを組むエリート官僚・桐生麻帆を演じるのが、役柄の幅広さと存在感に定評のある瀧内公美(36)なら、うまくバランスをとってくれそうだ。演出に『Dr.アシュラ』の松山博昭氏、脚本に『真夏のシンデレラ』(ともに同局系)の市東さやか氏が参加しており、これらの作品のようなトンデモ化が心配だが、ディーン主演なら大丈夫か。さて、どうなるだろう。
それぞれ個性的な作品がそろった春の水曜ドラマ。前評価では、内容、キャストともに『ボーダレス~広域移動捜査隊~』が大本命、人気女優2人の『月夜行路-答えは名作の中に-』は伏兵、ディーン頼みの『LOVED ONE』が大穴といったところだが、どんな初回を見せてくれるか注目したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。