■町田啓太の新境地に期待
ポイントは、フリースクールが舞台というところ。子どもたちはスタートからそれぞれ事情を抱えており、年齢の幅が広いこともあって、起きるトラブルもドラマチックなものになりそうだ。物語の引きは強くなるだろう。しかし、視聴者は本作の温かいイメージのキービジュアルからも、『放課後カルテ』のような癒しの雰囲気を期待しているはず。過度な演出や派手な展開になると、嫌われてしまうかもしれない。
ただ脚本は、24年放送『ライオンの隠れ家』(TBS系)で、自閉スペクトラム症の弟も持つ兄、その異母姉の息子でライオンと名乗る少年との関係を、細かに描写して話題になった徳尾浩司氏。演出も『放課後カルテ』の鈴木勇馬氏なので、そのあたりの調整具合はわかっているだろう。
主演の町田啓太も、21年放送『SUPER RICH』や22年放送『テッパチ!』(ともにフジテレビ系)など、わかりやすいイケメンが多かったため今回の先生役は新たな挑戦となるが、相手役が幅の広い演技ができる松本穂香なら、心配はないだろう。『タツキ先生は甘すぎる!』が『放課後カルテ』を以上の反響を呼び、日テレドラマの救世主になるか、注目だ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。