日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
従来は固定されていたメカニズムに先進的な可変機能を与えることでさまざまな走行状態に対応
■280馬力のハイパワーと豊富な最先端技術で差を付けた
1980年代から1990年代には、走行性能を高めるさまざまな技術が登場した。特に多かったのが「可変技術」だ。従来は固定されていたメカニズムに、変化させる機能を与えて、さまざまな走行状態に対応した。
この機能を豊富に装着するスポーツモデルが三菱GTOであった。Lサイズのクーペで主力エンジンはV型6気筒3Lツインターボ。日本仕様の駆動方式はすべて4WDになる。
可変機能として、エンジンには電子制御可変吸気システムを採用して、低回転域では運転しやすく、高回転域では吹き上がりが鋭くなった。エンジンノイズもスイッチ操作で静かなモードに変更できる。後輪操舵も採用され、時速約50km以上では、後輪を前輪と同じ方向に向けて安定性を高めた。
ショックアブソーバーの減衰力も可変式だ。アクティブエアロシステムも備わり、時速80kmを超えると、前後に装着されたエアロパーツが角度を変えて安定性を向上させた。このようにGTOは、さまざまな部分を積極的に動かして、従来とは異なる特徴を持たせた。これらの技術のいくつかは、今のクルマにも生かされている。
全幅は1840mmで、当時の日本車では、かなりワイドであった。全高が1285mmと低いこともあり、幅の広さと安定感が強調されている。
インパネ中央の最上部には、3連メーターが備わる。右からデジタル時計、ターボの過給圧計と水温計、油圧計が配置されていた。
サイドサポートが大きく張り出し、体が左右に振られるカーブでも、しっかりと支える。腰の張り出し方を調節するランバーサポートも備わる。
V型6気筒3Lツインターボは、最高出力が280馬力(6000回転)、最大トルクは42.5kg-m(2500回転)。足まわりは前輪がストラット、後輪はダブルウイッシュボーンの4輪独立式だ。
販売終了から軽く20年以上が経過するため、中古車の流通台数は少ない。それでも当時の最新技術を満載したスポーツモデルで、外観もかなり目立つ。従って希少性が相応に高いため、中古車価格は300〜500万円に達する。