■平野紫耀の魅力

平野紫耀さん(26)は、グループのセンターとして常に先陣を切るように様々な挑戦をしてきました。主演ドラマや映画の主題歌がシングルカットされ、作品の番宣でテレビ番組にも数多く出演しました。

 雑誌の表紙での起用も多く、1年間に発売された雑誌で一番表紙を飾った回数が多かったタレントに贈られる『カバーガール大賞』のメンズ部門で、3年連続で首位を飾り、殿堂入りをしています。ハスキーな声と確かなダンスパフォーマンスを武器に、グループを牽引してきました」(花井さん=以下同)

 平野の厳選エピソードベスト3は、どのようなものだろうか。

「『ツキヨミ』は、平野さん主演ドラマ『クロサギ』(2022年/TBS系)の主題歌としてリリースされました。グループ初のシングルミリオン達成、ジャニーズ初のミュージックビデオ1億回再生の達成など、輝かしい記録を持っています。

 また振付は、世界的ダンサーでもあるRIEHATA氏(32)が担当し、最高難易度だとも言われています。初披露となったのは、2022年10月1日に放送されたバラエティ特番『オールスター感謝祭2022秋』(TBS系)。ライブツアー先の宮城から中継で繋ぐ、という荒業でしたね」(前同)

 そんな楽曲のレコーディングは、初披露放送当日の朝7時に行われたという。

「コンサート会場のステージで撮影されたため、モニター映像、ライティング、特効で花火も使用するといった本格的な舞台映像となっていました。

『ツキヨミ』は音楽番組で何度も披露していますが、このクオリティを超えるものはないですね。ドラマの世界観を表現した楽曲ですし、ダンスはメンバー全員が個性を持ちつつも要所でピタリと合わせてくる。上から目線になりますが、メンバー全員のダンススキルは相当上がっていますよね、素晴らしいです」(前同)

■平野紫耀のプロデュース楽曲

「『Focus』は、平野さんプロデュースの曲で、新型コロナウイルスの感染拡大によって閉塞感と不安しかなかった時期に、聴いている人みんなの背中をトントンしてあげたい、寄り添いたいという気持ちで制作されたといいます。

 この曲が支えになっている人がたくさんいることは、2022年6月18日に放送された音楽番組『Venue101』(NHK他)で、『King&Prince特集』を行った際、リクエストで第2位だったことからも伺えます。

 これまで発表している数多の楽曲の中でも圧倒的な支持を得ているのは、その歌詞にあります。優しくて、包み込んでくれるような温かさがあって、ちょっと泣けてしまうくらいの癒しがある。

 私たちと同じように、平野さん自身も日々を窮屈に感じることがあるのかもしれないと思うと少し切なくなりますけど……。この曲をお守りのようにして聴いている方がたくさん居ると思います」(前同)

■圧巻のパフォーマンス

「『ichiban』は、日本のラップ界の第一人者でもあるラッパーのKREVA氏(46)が作詞・作曲。振付はこちらもまたRIEHATA氏が手掛けています。

 アルバム『Made in』(2022年6月29日)の表題曲として発表され、TikTokでの総再生回数は10億回を突破。グループの公式YouTubeチャンネルでは、楽曲のダンスプラクティス動画も公開され、数多くのアーティストが続々とダンスカバーをするなど、話題性も大変高かった1曲です。

 平野さんがKREVAさんを敬愛していて実現したという熱い1曲で、その熱量は歌詞はもちろんですが、ダンスにも反映されています。人差し指を天に向けて突き上げたり、背中見せて“ほら付いてきてね”と言わんばかりの力強い振りに悩殺されましたよね。

 2022年の年末に放送された『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK)での披露は圧巻でした。

 やんちゃな衣装にギラついたアクセサリーでガシガシ踊るのがカッコよくて、メンバー全員の個性を生かしつつ、ピタリと合うダンスパフォーマンスでした。これまで見たことのないアレンジも入っていましたし、気持ちよく踊る平野さんの表情が忘れられません」(前同)