■岸優太が起こした奇跡
「岸さんは、自他共に認める雨男なんです。デビュー曲『シンデレラガール』(2018年5月23日発売)のMVでも、岸さんが雨が降る空を窓から見上げているシーンがあるんですが、さすが岸さんだと思いましたよね。
デビュー日も雨だったり、同年夏のファーストライブツアーの初日は台風が来ていました。岸さんの気合いが入りすぎて雨雲を呼んでしまったのかもしれませんね。デビュー当日に、『ZIP!』(日テレ系)に生出演した際には、目標として“5大ドームとミリオンヒット”と岸さんが言っていました。
雑誌のインタビューで聴いてもらいたい曲として、神宮寺勇太さん(25)と同じくこの『シンデレラガール』を挙げています。初心のまま、デビューの喜びや希望に満ち溢れていたことを心に持って、今なお仕事をしているところが素敵ですよね」
■岸優太のドラマ主題歌
「『We are young』は、岸さん主演ドラマ『すきすきワンワン!』(2023年/日テレ系)の主題歌。サビの部分で、岸さんをセンターにメンバー全員が向き合って顔を見ながら歌うのですが、なんとも言えない優しい雰囲気に包まれています。
岸さんの隣は、平野紫耀さん(26)と高橋海人さん(24)なのですが、目を合わせてニコニコ顔で歌っているのにグッときます。成人した男性が、ちょっと照れたような顔をして、お互いの顔を見ながら歌っているなんて、本当に仲がいいんだなって伝わってきますよね。
新しい道を歩む人に向けた温かい応援ソングで、彼らの心情とか今の環境を思うと、ちょっと泣けたりもしますね。ドラマも大変好評で、岸さんの役作りが素晴らしかった。戸惑いや喜びといった細やかな心情表現に長けていて、丁寧な芝居を堪能できました」
また、岸の歌声にはある特徴があるという。
「岸さんの歌声にハッとすることがあると思うんです。『ツキヨミ』(2022年11月9日)での、サビ前の岸さんパートは、夜空を突き抜けるような張りのある伸びやかな歌声です。
振付も、岸さんの長い指が特徴の大きな手を使って、両手で上半身を撫で上げるようにしているのが印象的です。
かと思えば、『ichiban』(2022年6月29日)では力強いラップを入れてくる。早口ですし、聞き取りやすいように歌うのは結構難しいと思うのですが、やり切ってるのがすごい。
また、フェイクも得意で、『We are young』や『ナミウテココロ』(2020年9月2日)などでは美しいフェイクが堪能できます。変幻自在といいますか、どんな曲でも歌い上げる歌唱力があります。岸さんの歌声を聞くと背筋が伸びて、つむじから一本の線で引き上げられるような感覚になりますね」