タレントのryuchell(りゅうちぇる・27)が10日までにYouTubeを更新。「男性が好き」だと母親にカミングアウトした過去について明かした。

 昨年8月に離婚し、「人生のパートナー」という関係になったタレントのpeco(ぺこ・27)が「初めて付き合った女性」だと明かして以来、LGBTQの当事者や、LGBTQの生徒を持つ先生などから相談が寄せられるようになったというryuchell。そうした反響を受けて、今回の動画で沖縄で過ごしていた学生時代のエピソードを告白した。

 ryuchellは「小学校、中学校の時はわりとからかわれていた」ものの、いじめなどには発展せず「(自分を)プリンセスだと思って生きていた」という。ただ、時折「オカマ」などと言われることもあり、「学校行きたくない」と思ったこともあったそう。

 高校生になると、体育祭で男子が上半身に何も身につけずにダンスするという出し物があったが、ryuchellは「普通に無理」だったため、先生に「毛深いから嫌だ」と申し出たとのこと。当時ryuchellは「毎日女子より化粧濃い」生徒だったこともあり、LGBTQなのかもしれないと先生が察してくれ、体育祭当日には女子と一緒に見ていることができたという。

 そんな自身の学生時代を「環境に恵まれていた」と振り返ったryuchell。さらに、高校時代には母親に「男性が好き」とカミングアウトしたこともあったと告白。それを聞いた母親に「育て方を間違えた」と言われたことが「すごくショック」だった一方、「お母さんの気持ちもわかる」「自分が憎かった」と感じたとも明かした。

 母親のネガティブな反応に「捨てられる」と思ったことから、のちに「男性が好き」という発言は嘘だったとごまかしたというが、それ以来当時の恋人ともうまくいかず、学校に行きたくないと思うように。すると母親に突然「学校サボって一緒に海に行こう」と誘われ、「沖縄は暖かくていいところだけどとても狭い」「海越えたらとても広い世界が広がってる」「いろんな人がいっぱいいるはず」と告げられたそうだ。

 そうした経験が、自分を「強くしてくれた」「いろいろな言葉や経験があるから今の自分がある」と明かしたryuchell。最後には、涙ぐみながらも過去の自分のようにセクシュアリティで悩む人々に向けて「大丈夫だよ、絶対!」とエールを送っていた。

 ryuchellの学生時代のエピソードに、コメント欄には「素敵なお母様のお話で涙が出ました」「りゅうちぇるが話すことってほんとに心に響く」「りゅうちぇるさんの【大丈夫だよ】に救われた気がしました」「正直、りゅうちぇるを誤解していましたが、これを見て、たくさんの苦悩や葛藤があったんだと感じました」「詳しくお話しすることもとても勇気が必要だったと思います」とさまざまな声が書き込まれている。

 一方、ネット上では「結局男性が好きって気持ちは理解できたけど、結婚する前にぺこちゃんに相談してから子どもを作るべきだったんじゃないかな…」「最近自分の性が違うって感じたのかと思ってたけど学生時代からだったのは本当に謎 ぺこちゃんの気持ちまったく考えてないよね〜」「男が好きだったの?なんでペコりんと結婚して子どもまで産ませたの?理解不能」「りゅうちぇるの気持ちもかわいそうだけどペコとリンクはもっとかわいそう」「ぺこちゃんと結婚する前から男が好きだったけどとりあえず結婚して子ども作りました〜って、将来子どもが聞いたりしたらどうすんの」と否定的な反応もあがっていた。