日本競馬界のレジェンド・武豊が名勝負の舞台裏を明かすコラム。5月2日の9Rではギュルティに、10RのスイートピーSではエアビーアゲイルに、GII京王杯スプリングCではヤブサメに、翌5月3日の天皇賞(春)ではアドマイヤテラに騎乗予定の、彼のここでしか読めない勝負師の哲学に迫ろう。

(以下の内容は2026年4月27日に寄稿されたものです)

 4月19日、快晴の中山競馬場で行われたクラシック三冠への第一関門、皐月賞をレコードで制したのは、1番人気馬に推されたロブチェン。

 2018年2月のデビュー戦から9戦続けてコンビを組み、菊花賞Vを飾ったワールドプレミアの仔です。

 騎乗した松山弘平騎手は、桜花賞に続いて2週連続のGI制覇。

 昨年のリーディングでは、クリストフ(ルメール騎手)の140勝、戸崎圭太騎手の132勝に次ぐ3位となる128勝を挙げた今、最も脂が乗っているジョッキーの一人です。弘平、おめでとう!

 後輩に負けないように、気持ちを切り替えて、5月2日から始まるGW競馬に臨みたいと思います。

 スタートとなる5月2日は東京競馬場に参戦。9Rのダート2100メートル戦でコンビを組むのは、ここまで8戦して1着3回、2着4回、4着1回のギュルティ。

 前走3月28日のレースは、好位2番手から力強く抜け出す競馬で完勝。クラスが上がったここでも、勝ち負けになりそうです。

 続く10R、芝1800メートルの3歳オープン、スイートピーSのパートナーは、今回が初コンビとなるシスキン産駒のエアビーアゲイルの予定です。

 彼女の力を最大限引き出してあげるためには、どんな位置取りでどう乗るのがベストなのか。考えに考え抜き、当日は自信を持って、乗りたいと思います。

 東京競馬のメインレースは、芝1400メートル戦で行われるGII京王杯スプリングC。タッグを組むのは、ファインニードル産駒のヤブサメです。

 今年初戦となった1月11日の淀短距離Sは、馬群の外から鋭い末脚でV。重賞初挑戦となった続くGIIIシルクロードSは、直線で不利があり5着。

 あれがなければ……という結果に終わってしまったので、今回は、そのリベンジ戦となります。